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2011年2月19日土曜日

3DSの欠点は任天堂がケチだから

 発売間近の3DSだが既に幾つか構造的欠点が噂されてる。他にもあるかもしれないが、「ロード地獄」、「マルチタッチ不可」、「アナログスティック1本」、「低解像度液晶」、「ポリゴン能力の低さ」、「3D視野角の狭さ」辺りが該当するだろう。DSでは液晶品質の問題もあった。

「ロード地獄」に関してはROMなのに読み込みが遅いという物。DSソフトの容量はMB単位だっただろうが、3DSではGB単位になった。ソケット自体はDS互換なので、読み込み速度もDS並みなのかもしれない。仮に容量が平均10倍になっているのに読み込み速度の高速化が図られていないと仮定する。それは重いだろう対策をしておけよ、という事になる。別の理由もあるかもしれないが、読み込み用のファイルをSDカードに保存する方式なら解消される可能性はある。ま、未対策のローンチは暴落の可能性が高い。

「マルチタッチ不可」は同時に2カ所にタッチできないと言うこと。スマートフォンに比べても不利な点だ。タッチパネルの利用頻度はむしろ下がるかもしれない。これは解消方法はない。あまり複雑なことは出来ない程度で考えるしかないかもしれない。任天堂はコストダウンの達人なので、驚きはない。

「アナログスティック1本」は任天堂にとって痛点である可能性が高い。容易に比較されてしまうからだ。1本しかない理由は、3DS開発時にNGPやXperiaPlayの情報を持っていなかった事に加え、任天堂は基本的にケチだからだと思う。削れそうなものは削った、その結果だろう。64ゼルダの移植からも分かるように3DSは64をイメージしたゲーム機でもあり、64コントローラーを踏襲したのも背景にあるだろう。

「低解像度液晶」はDS時代から分かっててやってる。コスト&消費電力カットが理由で、液晶仕入れと描写力も下げれる。DS互換の影響も大きかったはずだ。

「ポリゴン能力の低さ」はコストカットの影響もあるだろうが、任天堂としては予期していなかっただろう。PSPより少し上を目指したと思われるが、サードの初期開発力だとPSPより少し下になった。PSPの黄金期と3DSの立ち上がり期では、発展途上のソフトが貧相に見えるのは理解できる。が、もう少し基本スペックを上げるべきだっただろう。これはむしろ、DSのレベルがいかにPSP未満だったかという指標かもしれない。

「3D視野角の狭さ」は解消が難しいが、3Dソフトが基本機能にはなり得ない事を示唆している。3Dで遊ぶべき要素と、2D表示の方が適した要素に分化していくように思える。3D要素自体はAR連動ならおもしろいかもしれないが、ゲームの本編部分ではOFFにする消費者も多そうだ。任天堂も「OFFにできます」と既に弁明している。

任天堂はDS互換を理由にしつつ、コストをケチったハードを作った。だが、任天堂の経営陣は賢いのでそれでも3DSを買わせる仕掛けがあるだろう。それが消費者に見えてくるまでは少しかかる。サードのソフトに反映されるのは更に先だ。当面、任天堂以外のソフトを買う必要はないだろう。私は任天堂の仕掛けはARカードでないかと考えているが、それがないサードのローンチのソフトは遠からず暴落するのは間違いないと感じている。

 任天堂はまず自社のソフトで上記の懸念を払拭させるソフトを作成し、その開発情報をサードに開示すべきだ。それが出来なければ3DSはDS以上の任天堂専用機で終わってしまうだろう。

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