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2012年10月25日木曜日

iOSラインナップの完成 君臨するA5チップ

 iOSデバイスは今後、A5チップの制約を長期にわたって受けることが確定した。iPad2、iPad3(A5X)、iPad mini加えてiPhone4S、iPod touch(iPhone5同時発売)である。A5チップを上回るデバイス、つまりA6チップ採用製品はiPhne5とiPad4(A6X)である。iPad miniが新製品であり続ける1年、1年型落ちとなった1年、計2年はA5が君臨し続ける。

 つまり今後の標準機能はA5というデュアルコア環境になる。これはA4チップという初代iPadが旧式化した事を明示すると共に、デュアルコア化をアップルが推進する事を明らかにしたものだ。推奨動作環境としてのラインがデュアルコアに改まったのだと思う。かつて3GSでA4チップ以前を切り捨てた。あれの再来が今回起こったようなものである。

 ただ現時点で、iOSデバイスについて有力なソフトウェアベンダーは存在しない。PCにおけるAdobe製品や、CAD製品といった特定ニーズに結びつく製品は開発できていない。正確には、かつてのGoogleは、PCにおけるAdobeに匹敵するかそれ以上の製品ラインナップを誇っていたと思うが、マップの切り捨て以来、ソフトウェアのリリースにおいては冷えた関係である。かつてFlashにおいてあれだけAdobeと争ったのも、AdobeのPC業界におけるシェアを恐れた以外の何物でもないだろうが、ソフトウェア環境が早期に成熟するとそれが成長阻害要因となることを嫌った可能性もある。

 ともあれ、アップルはゲーム用途以外では、市場のかじ取りを困難にする強力なサードパーティーの出現を嫌う傾向にあるといえるが、iPadの性能を使い尽くすことを消費者に期待されているアプリは存在しないのではないかと思う。

 わかりやすく言えば、PSPにおけるモンスターハンターや、PCにおけるFPSやRPG系のゲームジャンルだ。ゲームコンソールとしてのiOSデバイスはコントローラーという点において致命的な欠陥を持っていると思うが、ハードウェア性能的には現時点でも十分以上な性能を誇っている。それでも普及しないのは、時間をかけてタイトル開発しても世代交代が速くて陳腐化するのを恐れたためではないかと思う。(スマフォのアプリの安価さが嫌われたという側面も間違いなくあるが。)

 今回、A5のラインナップを増やしたのは、A5チップの再利用による利潤確保という巷で噂の理由とは別に、「こんなもんでいいでしょ」APPLEの成長限界が感じられてならない。「ハードウェアは成熟期に入り、ある程度固定した環境をターゲットにアプリを開発してください」という事に感じられる。モンハン的市場牽引タイトルの作成を2年で行いたいのだろう。最悪は自社で開発するという事でもある。ゲームかどうかは別として、ソフトウエアに注力するのは間違いない。

今回、iPad3→4の世代交代が半年程度と早かったことが問題視された。サイクルが秋発表に変更したと囁かれている。本当にそうだろうか? 図にするとわかりやすいが、iOSのハード進化は激しく、世代ごとに倍性能に進化している。iPad4で当初の4倍相当になったはずだ。(iPad2→3はグラフィックの強化しか行われていない)

 最低ライン A4(2010.3):iPad1/iPhone4  ×1性能 順次切り捨て
 推奨ライン A5(2011.3):iPad2/iPhone4S ×2性能 今後2年の柱
 最高ライン A6(2012.9):iPad4/iPhone5   ×4性能 

 戦略的中継 A5X(2012.3):iPad3

Appleの狙いはどちらかといえば、iPhone5投入後、適度な間隔をあけてminiとiPad4を投入して、iOSデバイス戦略全体をはっきりさせたかったのだと思う。つまり上記のラインナップ完成で、ハードについて一区切りしたと宣言しているに等しいのではないか。今後の主軸もA5だというメッセージが、iPad miniの発表で伝わったはずである。

A5チップ自体は、2011年からなので既に1年超経過している。2年足せば3年超となる。本当にそんな長期政権になるだろうか? だが、iPhoneの世代交代について見ると、4Sが格安携帯として延命していることがわかる。iPohne5のリリースタイミングから見て、そこから2年間は4Sの性能で十分とAppleは判断していると考えられる。iPad2は併売されているし、iPad3がディスコン化しても2は併売されそうな勢いだ。iPad3は3と明示されなかったのは、恐らくA6Xモデルで置き換える意図があったからに違いない。歴史的に抹殺されそうな勢いで、実に興味深い。

その判断の裏付けになるのは、iOSの進化の程度だろう。チップ性能の進化が影響したのは、実はiOSの進化による部分が激しかった。iOSが必要とする機能追加のために高性能チップが必要という側面があった。逆に言うとiOS自体を上回る高性能・高付加価値ソフトが存在しなかったのだ。

 アップルの戦略は、明らかにA5を主軸に据えている。今のPC業界でも、特にノートパソコンは、デュアルコアが主流で、クアッドコアは一部のハイエンドという位置づけが多い。アップルはA6でクアッドコアを提供しているので、大体PCのラインにのったラインナップを実現できている。最低ラインがシングルコア、推奨ラインがデュアルコア、最高ラインがクアッドコア。これは、A4,A5,A6のラインナップの実情と完全に一致する。

 「これでいいでしょ」というのがアップルの本音として透けて見えるようだ。ハードウェア環境の構築はこれでほぼ完了となり、今後はソフトやサービスに注力化するのだろう。微妙なモデルチェンジはされるだろうが、倍の性能にする必要性が、今後は薄まってくるはずだ。ソフトウェアラインナップの成熟と半導体の進化の程度で流動的に決まると思うが、2年、あるいはもっとこの傾向は続くと思われる。

 Appleに同情的な見方でいえば、成長に疲れたのではない。A4投入以来目指してきた製品ラインナップの構築に、iPadの世代を重ねることでようやく成功したところなのだ。半導体の成長も計算に入れていたとはいえ、概ね計画通りに進行できたと安堵し、製品のリリースを間に合わせてきたとほめてもらいたいところではないだろうか。ようやくこれでひと段落ついたのである。ソフトが未成熟なのに年々ハード性能を上げてきたのは、ここに到達するためだったという事だ。

 恐らく今後、iPadもiPhoneも今まで程の劇的な進化は遂げないのではないだろうか。iPad miniはその決意表明ではないかと思う。Retinaモデルは1年後に出るだろうが、それにしたって2年はA5,A5Xで食いつなげる。miniの世代がA6にシフトするのが、おそらく2年後。その時には新たなA7チップが登場してると思われるが、それまではハイエンドもA6のモデルチェンジで食いつなぐのではないかと思っている。ハードラインナップの性能が隔絶しすぎても意味が無い為だ。

 その理論でいえば、iPhone5の次は、5S的な成熟モデルになる。APPLEとしては収穫期に入ったととらえているが、挑戦し続けていないiPad miniのマインドが株式市場では否定的に受け止められたようだ。おそらく収益が伸びれば株価は改善すると思う。

 だが、ジョブズが生きていればminiは無かった、というのは誤りではないかと思っている。Appleの戦略は一貫している。ハード性能の伸びが一種の踊り場に入るのはわかっていたことだ。iPad4自体は、高性能モデルだったので、miniの失敗は性能より価格面だったかもしれない。iPad4の半値に抑えれば、分り易い価格で、NEXUS7より高額でも許容される金額だったと思われる。価格の面は、ジョブズのリーダーシップ不在が顕在化したのかもしれない。

 これ自体も失敗といえるのかどうか?、A5から当分進化しないのだとすれば、次のminiはRetina&A5Xになる。今は良くても、その時に値下げをするのを避けたいのならば、miniの価格は現状で抑えなければならなかったのだろう。おそらくその時に、現行miniはディスコン化せず、値下げして併売されるはずだ。そこまで考えてのminiの価格だろう。比較対象となるNexus7が、安すぎともいえる戦略的価格で投入されているだけで、Appleはそれに付き合わなかった。こうしてみるとNexus7は、実はメーカーにとって売れすぎては困るモデルなのかもしれない。敵であるAppleの戦略に影響を与えるために安価で投入されたが、品薄なのは人気もあるだろうが、赤字モデルであるがゆえに生産を絞っている側面もありそうである。今回得点を稼いだGoogleと、着実に自社戦略を守るApple、市場はGoogleの勢いを評価しているようだが、長期的にはどうだろうか?

 APPLEの躍進は、半導体の進化と直結していた。IntelCPUの採用然り、A4チップの採用然り。だから、半導体の進化が止まると停滞の始まりと見なされがちだ。だが、Appleの基本思想はソフトウェアで、ハードはそのおまけに過ぎない。ジョブス以前の非インテルCPUのMacはそんな代物だった。

 じゃあまあ製品としては何を買うべきだろうか?

 個人的に最強なのは、iPhone5で間違いないと思う。持ち歩きと性能のバランスは申し分ない。画面サイズについても、iPadを持ち歩くのと天秤にかけられるし、自宅やオフィスではAppleTVを使い、テレビやモニターに出力する手もあるからだ。iPadが欲しいのなら、miniが欲しい人は買えばいいと思う。ただまぁ、Retinaモデルまで待つのが賢いかもしれないし、そうすると2年後の新製品までの発売が短く悩みどころかもしれない。

現実的にはA5デュアルコア+Retinaで、型落ちで整備済み品がiPad2と同価格に値崩れしたiPad3が一番買い頃といえる。当分A5あれば十分な性能といった環境が続くと予想されるためだ。Retinaはそれ自体に満足感があるし、A6Xは高性能だが使いこなすアプリが出なければ、宝の持ち腐れのまま2年経過する。iPhone5を持っている人なら、iPad3で十分ではないかと思う。

 逆に単なるタブレットを探しているだけなら、LTEモデルのiPad4はちょっと魅力的かもしれない。料金やサービス次第だが、競争激化でお得感が強まる可能性はある。GPSが欲しいけどWi-Fi運用するつもりなら、Nexus7を買う方が幸せになれる。iPadはWi-FiモデルにGPSを搭載していない為だ。あと価格、これを重要視するなら、iOSを諦めてNexus7にするべきだ。あれは意図的に価格を低減した、本当にお買い得な製品だからだ。

 個人的にはRetinaが安かったら買ってもいいかな、という立ち位置で行くつもりだが、iPhone5+NEXUS7の組み合わせの方が持ち歩きでは最強な気がしてならない。

2012年10月15日月曜日

sprint買収

 ソフトバンクによるSprint買収がどうやら本決まりになった。瓢箪から駒みたいな話だったので「企業体力に見合わないソフトバンクの勇み足か?」と考えていたのだけれど、どうもそうではなさそうに思えてきた。

私が思うに今回の話は、日本の資本投下によるアメリカのインフラ事業の再生ではないかと思う。赤字垂れ流し企業を日本に押し付け再生してもらえればいい、と考えても不思議ではない。そもそも論でいえば、日本政府や、アメリカ政府が感知しないところでこれだけ大きな買収話が持ち上がるのはおかしい。外国人持ち株比率の問題もあるという話だった。これらをクリアするのは、両国政府の協力や了承なしとは考えにくい。

 両国政府が合意していたのだとしたら話が速い。おそらく、アメリカ政府からインフラ企業に対する友好的買収の打診が日本側にあったのだろう。日本側(おそらく総務省)はそれを取りまとめ、融資する銀行や、取りまとめる事業会社(ソフトバンク)と段取りをつけた。そうでなければ、巨額の出資をあっさりと銀行団が「はいそうですか」とばかりに用立てるはずがない。

 総務省とソフトバンクといえば、プラチナバンドの割り当ての当事者である。買収されたばかりのイーアクセスもそうだ。全てが、そこから始まっていてもおかしくはない。周波数割り当てには、無償なのはおかしいという議論があった。周波数割り当ての条件として、今回のSprint買収があったのではないかという気がする。もしくは当初の周波数割り当てには関係せずとも、イー・アクセスの買収の裏には密約があったのではないか。

 イー・アクセスの買収は適切過ぎた。ソフトバンクが喉から手が出るほど欲しいものをイーアクセスは2つ持っていた。iPhone5に適したネットワークと、プラチナバンドである。私はプラチナバンドを2つも占有するのは総務省の横やり(認可取り消し)があるのではないかと考えていたが、Sprint買収をソフトバンクが行う報酬だと考えれば納得できる。総務省が仲介すれば、孫社長がKDDIを出し抜くことなど簡単だったはずだ。

 米国にとってのメリットはどうか? 円高の今、日本の資金は数倍の価値を持つ。米国内の事業立て直しに、安定して宗教や政治的なしがらみの少ない同盟国日本の資金を使いたいという思惑は強いはずだ。むしろ米国は その方法を模索していたのだと思う。

 単に専門外の銀行に金を出させるだけでは事業の再生は成功しないが、JAL再生に見られるように、企業家として優れた能力を有するグループにゆだねれば再生の可能性はあると見たのだろう。孫正義の立て直し手腕はともかく、携帯業界におけるキャリアは重視されたに違いない。赤字を垂れ流す企業なので、ダメでもともとという側面もあっただろう。テストケースとしては、勢いがある点を評価されたかもしれない。

 そう、赤字を垂れ流しているというのがこの話の最大のポイントだ。買収額については、銀行団がそれを手当てする。が、毎月の赤字額の補てんまでは含まれてはいないはずだ。当然、黒字化が目標となる。具体的な戦略は不明だが、孫流経営が期待されているのは、黒字化ないし、赤字隠しにおいてだろう。

 ソフトバンクは、世界で勝負する機会を得た上に、日本で有利な買収の成功(イーアクセス)と、プラチナバンドを取得できた。

 総務省は、アメリカからの難題にこたえてつつ、日本の携帯キャリアが世界で活躍する道を示すとともに、国内から海外にソフトバンクが注力する道筋をつけた。たとえば、日本の携帯電話メーカーが海外で販路を拡大できる可能性が期待されている。

 米国は、同盟国日本という政治的悪意が少ない外資による買収によってインフラ事業を再生ないし構築させる目途が立った。将来的に円安誘導すれば、Sprintを米国企業が買い直してもお互いに損はないことは計算済みだろう。つまり長期的にはいつかはこの円高水準は是正されるとみていい。事業再建まで赤字を垂れ流しても、ソフトバンクの金、日本のソフトバンクユーザーの資金である。ある程度の所で再建できる見通しでいるだろうが、駄目でも最悪日本政府が補填すればいい。

 銀行にとっても、総務省が音頭を取って、つまり最悪政府が尻拭いしてくれる融資先なのだ。巨額すぎて潰せない企業というのが存在するが、おそらく今回の買収でソフトバンクは日米両政府から配慮される存在になりおおせたといえる。ソフトバンクの経営が仮に行き詰っても、総務省的にはプラチナバンドを軸にした事業再生が可能だと判断しているのだろう。ソフトバンクに与えたプラチナバンドは、ある種の担保であり、孫正義が使いこなせなくても、その後継者ないし再建人が使いこなせばよいのである。

 そう考えると、私は孫正義はだいぶ大きなギャンブルに出たなと思う。両国政府が配慮するといってもそれは当初のことであって、行き詰ればさっさと回収にかかり、別の人間に事業再生をゆだねるだろう。孫正義という、型破りの経営者がまず選ばれたのは、駄目でも代わりになる堅実な候補者がいるからではないだろうか。

 JALを再生させた稲森和夫が果たした役割は大きい。おそらくそれは、政府の配慮があれば巨大企業も再建できるという確信だ。ANAのような企業は割を食ってしまうが、巨額の赤字を垂れ流すのとどちらが健全か、答えはおのずと明らかだろう。

 株価に関しては全く分からない。おそらくSprintによる赤字が織り込まれ、下落せざるを得ないと思う。一時的に上がるときがあっても、相場的には下げ基調になるのではないだろうか。Sprint買収は少なくとも日本の既存ユーザーに恩恵はなさそうである。屋内の設備投資についてはさらに悪化しても不思議ではない。

 これは総務省的にきっと良いことなのだ。現状でおそらく国内大手三社の勢力図は固定する。ドコモは今までiPhoneを発売してこなかった。ドコモが条件を飲まなかったことが最大の理由とされるが、その背景にはもしかしてトップ企業への監督省庁からの制約もあったのかもしれない。ドコモが次のiPhoneを発売し、完全に3社横並びになっても不思議ではなくなったと思う。iPhoneは別にして、ドコモが反撃するとすればこのタイミングしかない。何らかの大きな動きがあると思う。

 正式な記者発表を経てみないとわからないが、今回の話は、日本企業による米国企業再建のテストケースであり、今後そのような事例が続くかもしれない。銀行の再建もまぁ無くはなかったが、恐らく今後はこのような例が他の業種でも出るのではないかと感じる。

 私の読みでは、ソフトバンクはかなり苦しむことになる。株は、買わないほうがいいのではないか。この後伸びる可能性があるとすれば、それはドコモだ、と思う。孫正義の成功により、ソフトバンクモバイルが大いにその価値をあげる可能性は勿論ある。ただ、思い切り株価が下がってからでなければ買わないほうがいいだろう。赤字が問題視されれば、おそらく株価は下がらずにはすまないし、米国政府の動向によって大きく乱高下するようになってしまうのではないか。まぁそれが、相場師にとっては格好の勝負どころなのかもしれないが。

2012年10月4日木曜日

auとソフトバンクのガチバトル

 イー・アクセス買収はKDDIが進めていたものを、ソフトバンクが横からかっさらった模様。問題解決は企業買収によって成し遂げるソフトバンクの得意技発動です。auに勝つためには高い買い物ではなかったかもしれませんが、周波数割り当て返上の噂もちらほらささやかれていますね。

ソフトバンクのLTE基地整備環境が激的に改善したとされるわけで、iPhone5における競争の激化が消費者には得に作用しているようです。(テザリング解禁、通信規制緩和に続く流れですね)auへのソフトバンクからのMNPが急増していたというKDDIの田中社長の話があるので、ソフトバンク的には何かしかけないとヤバかったのでしょう。

で、ここにきてKDDIが仕掛けたのが、iPad miniの発売。日経新聞の報道ですが、Appleの正式発表前は公開禁止のKDDI側の意図的なリークもあっても不思議ではない情勢です。なので、確度は高いでしょう。iPad mini自体の国内報道も抑えめでしたが、ほぼ確定しましたね。

iPad miniは、LTE対応で、小型化で持ち運びやすく、低価格化したと予想されています。携帯キャリアが販売するのにうってつけで、ソフトバンクが行ったような同時購入キャンペーンを、KDDI側も実現可能です。加えて、選択肢が広がるという事は、iPhoneはソフトバンクでもiPadはauという選択肢もあるわけで、ソフトバンクにとっては純増数への影響も懸念され、地味にイタイ攻撃ではないかと考えられます。

iPadをwi-fiでなく3G/LTE内臓で購入する層は、2年間LTEをきっちり使う優良客でしょう。LTEのデータ通信費は両社値上げしていましたが、セット販売での値下げ展開もあり得そうです。

auのiPhone5へのMNPを3月末で計画している私としては、「もっとやれー」「つぶしあえー」という感じです。旗色的にはKDDIの勢いが陰ると見えますので、そこも嬉しいところ。

MNPのキャッシュバックも増えてきました。現在auへのMNPで1万円キャッシュバックの店が出始め、1万5千円の店もちらほら出ているとか。iPhone5の入荷がいつになるかというのが不明なのですぐに飛びつくのがいいかはわかりませんが、半年待てばキャッシュバック金額が増えると期待です。

置いてけぼりのドコモは、販売店によるMNP一括位しか見るべきものがありませんね。ギャラクシーS3辺りを、MNPで一括購入すれば結構安く運用できてそれはそれで結構かもしれませんが。

2012年9月24日月曜日

iPhone5 既知の不具合や懸念点

iPhone5の不具合や気がかりな仕様を確認します。

■初期ハード固有の問題(製造工程や管理の甘さ?)

1)外装に傷が多いが、初期不良としての交換が難しい

2)液晶に不具合がある場合がある

■ソフトウェアの成熟待ち

3)地図の出来が酷い

■アップルの仕様

4)SIMフリー化してもドコモSIMでLTEはダメそう(3GはOK)

追記:純正以外の充電カーブルは使えない?

■キャリアの仕様

5)LTEプランは3Gより軒並み値上げ(テザリングオプションは2年無料)


他に、ライトニング充電ケーブルの在庫が少ないとか、安くないとか、バンパー(Apple正規のケース)がないとか、そういった類のことは割愛しています。

大多数の人は3)のマップ以外は該当しないでしょうし、これは時間(あるいはグーグル他)が解決するでしょう。不運な人が1)や2)を引き当ててるようです。6)に限ってはわかってて契約すれば問題なしですが、LTEのエリア外の人は不幸ですね。

4)に関してはやや特殊ですが、一番知られていない問題かもしれません。最初期だと、海外輸入のSIMフリーモデルを高値で買い求める人がいるわけで、そういう人が把握したほうがいい問題に思えます。

2012年9月21日金曜日

左側通行と右側通行

 日本の車は周知のように左側通行で、車は右ハンドルです。世界的には少数派で、たとえばアメリカは左ハンドルで右側通行が原則です。ただ世界で日本だけかと言えばそうではなく、イギリス及びその旧植民地であるインドなどは左側通行です。

 で「面接で何故日本だけが左ハンドルか考えさせる」という記事を読んでムラムラしました。そもそもは、「日本だけが左ハンドルじゃねえじゃん、イギリス忘れるなよ」ということなのですが。

 日本だと侍の刀がぶつかるから、という説があります。私もこれに大賛成です。で、一歩進めると、アメリカは馬に乗ったカウボーイが銃を右の腰に差す。ライフルだとしても、騎馬の状態では利き手と反対に敵がくる方が狙いやすい、という事が考えられます。飛び道具は利き手と反対側に敵がくる方が有利ということです。

アメリカは銃社会であるが故に、左側通行となったということですね。なお、騎馬でもサーベルの場合は逆転し、左側通行になると考えられます。近接兵器は、利き手側に敵がくる方が有利ということです。

 いずれにせよ、常日頃、相手とどのようにすれ違うのが有利か考えられた上での所作だと思うのです。歩行者や馬の通行原則が、車の時代に受け継がれたせいであり、剣の時代の文化と、銃の時代の文化では違うと言うことではないかと。

ちなみにイギリスは島国だから治安が守られやすいという事情があってか、警官が銃を携帯しないことが多い国です。必ずしも携帯しないわけではありませんが、ビクトリア朝は市内の治安の良い地域の警官は警棒やサーベルだけの所持が多く、騎馬警官や指揮官の警部が拳銃を所持していたようです。サーベル(刀)の徒歩の警官や、サーベルを使用する騎馬では左側通行が有利と考えられます。利き手側に相手が来ることを望むわけですね。市内で武器を携帯する最大の組織であるのは警官だというのは自明のことなので、これが左側通行に大きく寄与した可能性は高いと思います。ちなみにイギリスの植民地だったカナダも、そもそもは左側通行で、アメリカの影響により右側通行に改めたようです。同じくイギリスの植民地つながりでは、インドや香港も左側通行で現在に至っています。

 世界への影響力という点では、フランス、イタリア、ドイツが右側通行になった点が非常に興味深いと考えています。よく知らないんですが、この辺りの国は昔から水上交通が盛んで、船の通行原則が陸に当てはめられたのではないかと思います。船は、世界的に右側通行が原則です。これは船の構造に由来する問題なので万国共通なのでしょう。

ドイツは北海貿易、イタリアはベネチアを筆頭とする諸都市が地中海貿易の覇者でしたし、フランスもマルセイユを中心に地中海支配をもくろんで歴史で知られています。港湾都市への物資の荷運びが物流の基本と考えると、港の交通ルールが全国へ拡大しても不思議ではないように思われます。

純然たる内陸国、たとえばオーストリアはドイツ併合前は左側通行だったようです。これはイギリスや日本と同じような理由で、左側通行だったような気がします。

 古代ローマは判明している限り左側通行でした。ローマも軍船はあったはずですが、街道を作成したことで知られるように内陸国にカウントするべきなのかもしれません。右利きが多いから、というのが理由とされています。

内陸国という観点でいえば、古代中国が右側通行か左側通行かは気になります。が、残念ながらパッと検索した限りではわからず。まぁ、以上は裏付けの乏しい空論ですし、イギリスも海上貿易が盛んだったのに左側通行なあたり、欧州が海上貿易で右側通行が原則になった理由づけとしては少し弱い気もします。その辺りは、私としては海上貿易が盛んになった年代のズレや、地中海という内海か、大西洋という大洋を舞台にしての交易かの差に由来すると考えていますけれど。

2012年9月19日水曜日

今日のソフトバンクはすごかった

私は現ソフトバンクユーザーで、auにMNPしようかと考えています。ソフトバンクには些か否定的になっていますが、それを割り引いても本日のソフトバンクの発表はすごいなと感じました。

 iPhone5におけるインパクトはauが上回っていたわけですが、それをなぞり切った上に、独自の付加価値をつけてきましたね。中でもLINE対策?としての24時間通話無料や、LTE契約者は使用したスマートフォンを2年1980円で契約可能など、なかなか見所たっぷりです。もし私がアンドロイドでなく、iPhoneユーザーなら2年で1980円のパケット定額の魅力に転んでいた可能性は高いです。商売がうまいというか、さすがに商魂が素晴らしいですね。

 その反面、ソフトバンクらしいな、と感じるのは「サービス開始は同じく2013年1月15日を予定するが、申込期間は9月21日から12月31日。」というあたり。ソフトバンクは2年割をきっちり使い終わらせないせ作を取ることが多く、契約更新月とサービス終了月が異なるようにする傾向があります。ひと月ふた月の違いですが、差額は消費者負担になるわけで、そういうところがケチケチしているというか、せこいですよね。

テザリングは、どちらかといえば実用性というよりも、「無料でついていると嬉しいよね」というユーザーが大半だと思います。実際の速度よりは、可能不可能のレベルで論じられる話だと思うので、可能になったインパクトはすさまじいでしょう。

ソフトバンクの通信品質がどうなのか?、については、9/18の段階でこんな記事が出ていました。

(以下引用) とはいえ、3Gで全国しっかりつながるようなエリアを作っていくことを最優先で考えています。LTEの人口カバー率も99%まではやっていきますが、その端っこまでほんとうにLTEが必要なのかは慎重に考えていきます。さすがに3GがつながらないのにLTEの方がエリアが広いとは言えません。ちょっと胸を張って、みなさんに『やっとできました』とお話しできるのはあと2年後くらいだと思います。その頃には、一通りやりたかったことが完成します」(宮川氏)  今、ソフトバンクモバイルのネットワークは「ものすごい綱渡り」(宮川氏)で持っているという。(以上引用)

個人的には良し悪しはあるはずで、特定のキャリアが悪いとは思いません。むしろ、MNP偏重の現在においては、MNPし続けるのがやはり一番の正解かなといったところ。ソフトバンクが対抗したことで、au一極集中は避けられ、通信状況の悪化や、MNP一括での価格低下が見込めそうです。私は、4Sと同じく半年くらい様子を見れば、競争激化でMNP一括0円になってくれることを期待。それまでは、潰しあえ~、という感じでしょうか。

新製品を即座に入手するより、半年待って5万節約できるなら待つ方を選びます。それに大切な事は、LTEで月額維持費はどのキャリアでも増加傾向にあるという事。LTE網の普及はまだこれからで、半年は様子見してもよさそうです。つまり、あわてて飛びつく必要はなさそうですし、2年後もMNP一括で安くなったタイミングで購入できるのではと期待しています。

2012年7月20日金曜日

Nexus Qはパーティー用?

Nexus Qを見て何を思い出すかといえば、Appleの20周年ハード、スパルタカスである。アップルに理想を具現化したハードといわれたが、88万円とバカみたいな値段で性能も価格に見合ってはいなかった。97年の製品なので今は昔のことになるが、当時でもパソコンとしては異常な高さの製品だった。性能がとびぬけていいわけでもなく、CPUもハイエンドの604でなく、下位の603evだった。実際売れ行きも悪かったが、拡張性やCPUがネックで、値下げしても売れるようなものではなかった。ただ、マックの文化といえば元々そんなものだったらしいが。

 Nexus Qは音質に自信があるというが、スパルタカスもBOSEのスピーカーを使用した音質重視のモデルだった。そんなところが印象が被るのかもしれない。ただ、デジタル接続ならそこまで音質に差はないのではないかと思うし、Nexus Qはそもそもテレビに接続して使用する製品である。音に無知な私は、適当な外部出力を用意してやればそれで事足りるのではないかと思ってしまう。オーディオに関心がある層なら、すでに適切なAVアンプを購入済みだろう。その一方で有線が100BASE-Tだ。ネットワークが基本なのだから、1000BASE対応するべきでなかったかと思う。この辺りはコストと割り切り、無線主体という事かもしれない。私とは価値観が合わないのだろう。以上は私の先入観だが、大概の消費者の第一印象と大差ないのではないかと思う。

 現時点ではNexus Qは接続性が重視された、日本メーカーの高級オーディオアンプ的な側面が強そうだ。

 実際、Nexus Qの機能の大半は音楽や動画の再生のようで、それも同一ネットワークに接続した複数のアンドロイド携帯でゲスト操作できるようだ。ネットワークの有線軽視は、このアンドロイドのユーザー層を考慮しているようだ。スマフォユーザーなら自宅にWi-Fi環境があるという見込みなのだろうし、携帯のデータ通信費ないし速度を考慮すると、自宅に無線LAN環境があるという見込みは間違ってはいないということになる。そもそもアンドロイド携帯と連動して使用する装置であるわけだし。

 ホームパーティーで、Nexus Q環境があれば、自由に動画や音楽が追加されて盛り上がる。そんなアメリカ的ナイトライフが基本なのだろう。新作映画を持ち込んでみんなで見る用途もあれば、単に音楽の曲数を増やす、あるいは結婚式で参加できない友人のビデオを流すなんて用途もアリだ。こうなってくると、むしろホテルやレストランといった空間に備わっているべき機能となっていく運命に思える。ルーム環境のゲストへの開放、これがコンセプトだ。DVDに加工してわざわざ持ち込まなくても、携帯に入っているものを引き出せる。これは悪くないコンセプトだ。ウェディング業界やプレゼンテーションの勢力図が塗り替わるかもしれない。プレゼンは現状パワーポイントやキーノート主体だが、次のステップではビジネス用途に踏み込めるかもしれない。

 プレゼンはAppleがiPadで目指しつつ確保できていない市場だが、アンドロイドにもタブレットはあるので、ルーム環境がゲストに解放される、この理念が広く理解されると一気に切り替わるかもしれない。但し、現時点では操作端末からのデータの転送は行われず、管理情報を送るだけで、クラウド上のファイルを再生する事になる。YouTubeの限定公開等の機能を使えばプライベートな映像の上映もある程度は実現できるが、ちょっとパンチ不足といえる。

 それでもAppleTVに比べて外部出力装置としては確かに進歩しているようだ。これは完全に予想外だった。ただし、一般ユーザーのイメージは、最初に述べたアップルのスパルタカス的キワモノ製品でしかないだろうし、大半の人は存在を知りもしないだろう。Googleのコンセプトも、単なるパーティー用としか考えていないきらいがある。スティーブ・ジョブズのプレゼン能力はおそらくこのような製品に対して最も威力を発揮したはずだ。彼は、出来上がった製品の魅力的使用法を語る能力が極めて高かったし、それを行う最適な地位にあった。

 今の環境で、Nexus Qの魅力が消費者に伝わるかどうかは疑問だ。携帯市場シェア的な話にもなるだろうが、iOS環境でこれをやれば世界を制したかもしれない。が、アンドロイドはあくまでも対抗品的な立ち位置な上に、この秀逸なアイディアをPRできるようには見えない。結局、Appleが模倣して、次のAPPLE TVでゲストへの公開という機能を盛り込んでしまえば、iPhoneを擁するアップルが勝つだろう。コンセプトは秀逸だが、そもそもはAppleのアイディアの模倣でしかない訳で、Appleがその先へ進んでしまってもいいわけだ。

 GoogleやAppleの今後を占う戦略製品としては実に興味深い製品なのだと感じているが、よほどPRに力を入れない限り、売れる要素は見当たらない。ただ時代の指し示す方向性としては興味深く、スマフォと社会のつながりはこんな風に具現化していくのだろう。有線なんてもう古いのだ。惜しむべきなのは、GoogleがコンセプトのPRやキャッチコピーに力を入れているように感じられない点だ。今後の課題はそこだろう。ジョブズが行ったように、消費者は啓蒙しなくてはならないのだ。その実践が、Googleの成長に大きく影響するに違いない。

2012年7月3日火曜日

LINKSTATIONとOS9

親戚の会社ではPCとリースしたNASを接続している。リースしたNASなど金の無駄だと言ったがコピー機の契約と一緒だからと聞き入れない。で、リースの期限が切れて返却することになって、データをうつしたいと泣きついてきた。

 私は簡易NASのLINKSTATIONを所有している。B級品で1TBが5800円だった。大したデータ量ではないので、一部を提供する事にした。

付属ソフトのNAS NAVIGATR2でIPアドレスがわかるので、OS9のAPPLETAIKからIPアドレスを直打ちする。がサーバーの応答がない。APPLE TALKの設定はイーサネットになっているし、DHCPサーバーもあっている。LINKSTATIONのWEB設定を確認すると、AFP機能がOFFになっていた。AFPはMacとの共有機能なので、WEB設定でONにしてやる。ついでに、WEB設定でIDとパスワードを設定してやる。

AFPがONになってさえいれば、APPLE TALKでIPアドレスを打てばアクセスが可能だった。あとはIDとパスワードを入力すれば問題なくアクセスできた。OS9はまだいいが、古いMACの中のファイルは意外と移しにくい。USBがなく、昔はフロッピーでやりとりしてたファイルなど最悪だが、AFP機能付きのNASがあれば楽なのかもしれない。

2012年6月28日木曜日

出そろう三者のタブレットとiPadの本質

先行のiPad、姿を現したGoogleのNexus 7、リリースの時を控えるWindows8と新ハードSurface。Amazonのキンドルからスタートしたかに見えるタブレット競争は、遂に全面対決の時を迎えつつあるように見える。(キンドルは電子書籍リーダーとしての位置づけとして、ここではノーカウント)

 先行するiPadについていえば、3世代目に突入し、それぞれ明確な進化の特徴を残し、iOSデバイスとしては熟成してきたと感じられる。(1でタブレットの魅力、2でデュアルコアと軽量化、3で高精細さを獲得した)一方で、iOSに関しては明らかにiPhoneが主役でしかなく、iPadは脇役だったようにも見えた。iPadが達成したのは、単純なウェブブラウジング用途のライト/カジュアルユーザー層の取り込みでこれは成功したといえる。これは家庭の主婦や、重さを嫌うビジネスエグゼクティブなど、デジタルデバイスを必要としていても、デジタルデバイスにかじりつく必要がない層、情報を受けて決断する側の人間だろうと思われる。

 しかし多様なiOSコンテンツの大半は、iPhone向けで、それを大画面で利用できることがiPadの魅力という側面もあった。事実、マイクロソフトのWindowsPhoneは、iPhoneのライバルにもなれない惨敗ぶりだ。iPhoneが仮に存在せず魅力を発揮しない状態なら、iPadの売れ行きは今より低いだろう。(アップルがその全力をiPadに向けて振り当てていたら逆の結果になるかもしれないが)

 個人的には、iPad1&2は利用してきたが、iPad3(新しいiPad:2012)は不要と感じた。高精細モデルのメリットは理解できるが、コンテンツが拡充するのは次回以降と判断した。現時点では、定価が引き下げられたiPad2のほうが対費用効果は高いと考えている。iPad4の全体像は不明だが、魅力ある提案がなされるなら購入を検討してもいいレベルだろう。だが、そうはならない気がする。競合による低価格化も問題になるであろうからだ。事実、iPadの定価はじりじり引き下げられている。

 不満なのはアンドロイド陣営だ。数ある中華メーカー製アンドロイドタブレットもそうだが、SONYや東芝といったモデルの製品も全くと言っていいほど売れていない。購入した人間は物好きといっていいレベルの惨敗ぶりで、ドコモが大企業向けに営業をかけたであろうギャラクシータブレットが多少なりとも売れた事例かもしれないが、サムスンのギャラクシー自体がアップルのコピー品であるとして係争中で、正に笑うしかない状況だ。

 明るい材料は少なく、タブレットにおけるアンドロイド陣営は総じて安かろう悪かろうの陣営といえる。SONY製品などの高級品もあるが売れにくい。スマートフォンやタブレットといった進化の早い業態に日本の大手家電メーカーが対応しきれていないのがよくわかる。PCだと事情は異なり、従来モデルを最新チップセットやCPUに対応させることはできるようになってきた。結局この辺り、販売実績がなければメーカー側の研究も進まないし、チップの提供側の恩恵度合いも少ないし、販売予測も立たないというジレンマがあるのだろう。

 SONYのVAIOや東芝のダイナブック、富士通のLIFEBOOKならIvy搭載モデルをリリースしてくる。それは、一定のシェアを持っていてそれを維持する努力に繋がるからだ。過去の投資や努力を無駄にしないための努力の延長線上である。

 タブレットはむしろノウハウを蓄積する取り組み段階の話だし、これといった売れる形が決まっていない。SONYのタブレット販売は馬鹿な決定以外の何物でもなかった。SONYに同情できるとすれば、あそこで作成しなければ、たとえば提供するチップメーカーとの取引を開始しないと今後の参入に支障が出る状態だったのかもしれないし、もっと言えば、売れればGOOGLEのパートナーに選定されいたのかもしれない。

 Nexus 7は台湾のASUS製造で違和感のないパートナーだが、SONYはGoogleTVでパートナーだった。タブレットにおいてSONYがパートナーでも全くおかしくなかったとは言える。歴史的にソフトに弱いSONYにとって、アップルに対抗するうえではGOOGLEと組むアドバンテージはかなりある。

 問題はなぜ、GOOGLE TVが失敗したかだが、これは実機を触ったことがないのでよくはわからない。察するに、欧米での景気低迷が背景としては大きく、購買力が低下している中に高価なテレビの買い替えが進まなかったのだろう。SONYは第二弾としてはより安価な外付けモデルのメディアプレイヤー型を中心に据える見込みのようだ。が、肝心のGOOGLEがNexus Qを似たような性能で同じ価格帯で提供することになってしまった。ゲーム事業も不振といわれるSONYだが、GOOGLE関連製品に関する不調はゲームビジネス以上に酷い。期待はあったのだが、GOOGEL的にはSONYのと過去のプロジェクトは失敗扱いといっていいと思う。

 で、Nexus 7について興味深いのは、iPadとSurfaceが全面対決するであろう10インチを避け、昨今主流になりつつある7インチモデルを選択したことだ。iPadも7インチモデルを出すと噂されており、携行性と視認性のバランスが良いのが7インチモデルと言われ始めている。端的に言えば、携帯端末の大画面モデルが7インチモデルの扱いであり、PCの置き換えデバイスが10インチモデルである。(携帯電話は大画面モデルでも4インチくらいが目安となる)

 7インチのアンドロイドタブレット自体は(いわゆる中華タブレットで)200ドルの似た価格帯で誕生しており、後追いといえるかもしれない。が、かなりiPad的な売り方、GooglePLAYと連携した売り方を目指しているように感じられた。中華パッドに対する最大の不満点が、正規のアプリに対するサポートの程度だったと個人的には考えていた。200ドルという価格も含め、従来の中華モデルを一掃しうる魅力がある。性能で対抗するのは容易ではなく、従来の中華パッドは値崩れするのではないだろうか。

 ただソフトウェア的な魅力については疑問だ。どのデバイスもそうなのだが、電子書籍なりPC置き換えなりの決定打足りえていない。高性能なTegraプロセッサにしたところで、機能を生かしきるキラーコンテンツがあるとは言えない。私は日本で発売されれば間違いなく買う、が、値段が高価でも売れる魅力のあるiPadには勝てないだろう。中華パッドに勝てたとしても、iPadに買って巨大な市場を開拓できなければ意味がないのだが・・・・。特に最近、Googleはアプリの発展性が今一つに感じられて仕方がない。本業はそちらであるはずなのだが、現時点でGOOGLEの採算ラインがどこにあるかが見えにくい。

 しかもNexus QはAPPLE TVと同じコンセプトの製品だ。後発でより高価な製品になるが、本気で売れると考えているのだろうか? 悪い製品や戦略とは思えないが、収益性については疑問だ。市場の落胆による株価低迷を避ける程度の取り組みなのかもしれないし、低価格デバイス(あるいは無料ソフト)で切り込んで市場占有を狙う、これが既定方針どおりなのかもしれない。

 さて、Surfaceについて言えば期待したものと違っていた。良くも悪くも、iPhoneに対するWindowsPhoneに見えてしまう。キーボードをつけること自体は悪い判断ではないと思うが、それしか売りがないのは間違っている。おそらく、多数の消費者が期待しているのはWindowsのアプリが動くタブレットである。その点についてマイクロソフトは何も担保していない、現時点では、今後Windows8用に開発されたアプリは動きますよ、という戦略なのだろうが、ユーザーが求めているのは過去10年のWindowsソフトウェアをタブレットで動かすことに違いないという気がする。これは従来の業務をタブレットで行えるようになることとイコールかもしれないのだが、到達するためのハードルは高いのだろう。全ては実機が出ないとわからないが。

 全体的に見てタブレットは混迷している。今の時点で決着がつくはずがないのだが、今回の勝ちはiPhone5で間違いないと思う。なぜかと言われても困るのだが、iPadというのは壮大なデコイだった気がしてならない。

 私が言いたいのは、iPadに魅力がないという事ではない。魅力的でなければデコイにはならない。問題なのは、携帯電話ビジネスにおいて明確な勝者は現状iPhoneであり、それが5へ受け継がれるということだ。初代iPadは2010年4月に発売された。iPhone4が発売されたのは同年6月である。iPhone3GSは一定の成功を収めたモデルと思うが、iPhone4が達成した高精細化やA4プロセッサへの集積化に比べるとその存在も売れ行きもかすんで見える。

 iPad自体の取り込みの成功失敗は問題ではない。何かすごいインパクトを与える製品のリリース、未来を感じさせ、話題を呼ぶ製品の存在を(誰もが必要とする携帯電話という)主力製品の直前に持ってきたこと。これが過去のアップルの戦略の本質であるといえる。iPhoneはアップルの製品としては4で一皮むけ、4Sのsiriと今も成長し続けている。同じだけの労力をiPadに投じているとは、とても私には信じられない。

 これは結果論ではなく、アップルとしては意図的に行ったことだ。その後のアップルのiPadへの取り組みがそれを如実に物語っているように思える。どこで金を稼いでいるかが、その企業が何に投資するかに繋がる。iPadは自社のブランド価値向上のデモンストレーションと、ライバルの開発の方向性に影響を与えるイニシアティブの面で最高の結果をたたき出したと評価されるに違いない。だが、主力は携帯電話事業なのである。iPadはiOS事業でのおまけにしか過ぎない。

 iPadは現状、DSに対するDSLLのようなもの。iPhoneの影でしかない。私はそれが不満だったが、アップルとしてはiPadにデコイ以上の役割を与えるつもりはないのだろう。しかしそれが、PC市場におけるマイクロソフトの存在や、ソフトウェア市場におけるグーグルの戦略に大きな影響を与え、競争のフィールドへと引きずりおろすことに成功したのだから大したものである。自らの市場を自らに破壊させる、これこそがアップルの成功として将来語られることになるだろう。

 たとえば、グーグルは従来より強くiPad模倣の製品を出した。泥沼化で最もブランドイメージを傷つけることになり、勝ちは狙えないだろう。マイクロソフトはさらに悪いことに、従来のルールを超えて自社ハードを製造してしまった。ゲーム機や携帯とは異なる、きわめてPCに近い市場においてだ。これが、従来のPC製造パートナーに与えた衝撃は大きく、Windows時代が大きく揺らぐ事態に繋がるかもしれない。

 タブレットの勝者はきっと判然としない。泥沼であればあるほど、iPadの勝利だろうとはいえるかもしれないが、200ドルで普及台数も携帯未満であれば、その倍以上の価値を持つiPhone5でコンテンツを売りまくるアップルが真の勝利者であることは誰も否定できなくなるだろう。しかもタブレット市場とは異なり、iPhoneは安売り競争に巻き込まれていない。

 iPhone5は、siri以上に売れるための仕掛けをアップルが投入し、他社をさらに突き放すはずだ。それはiPadがハードウェアでの取り組みでしかないために可能な、アップルの全力投球の製品だからである。きっと、iPhone5は全世界で今以上に売れる製品だろうし、価値も毀損しないに違いない。なぜならライバルたちは、デコイのほうに食いついたと世界に公言してしまったのだから。

Nexus 7、Surface、iPadの3者で勝つのはだれか? iPhone5がすべて持っていく、それが私の結論である。このロジックは卑怯に思えるかもしれないが、実際にアップルが行っているのはそんな取組なのである。

2012年5月4日金曜日

Z68 とIvy組み合わせの不具合でわかったこと

Z68マザーとIvyBridgeの組み合わせ不具合で、画面がブラックアウトする現象に悩まされていた。ある程度問題を絞り込めたので報告する。

結論から言うと、Z68マザー(TZ68A+)のHDMI出力に問題があったようだ。Z68全般か、私のマザー固有の問題化は分からない。DVIとHDMIのデュアルディスプレイ環境で両画面ともブラックアウトした。片方だけに出力を絞っても改善されなかった問題になる。

1.Z68マザー+Ivy(3770K)の組み合わせでWindows起動直後に画面がブラックアウトするようになった。

2.別途GPUを取り付けても画面のブラックアウト現象が継続した。

3.Z68マザー+Ivy(3770K)の組み合わせでクリーンインストールすれば問題は発生しない。(DVI出力のみ)

4.HDMIとDVIの同時出力をしようとすると、Windows起動後に画面がブラックアウトする。BIOS画面は両画面とも表示される。HDMIケーブルのバージョン、HDMI接続の液晶テレビの問題の可能性もあるがZ68とZ77で適合するHDMIのバージョンが違うことが原因に思えてならない。

つまり

●Z68マザーはDVI出力だけならIvyで問題なくHD4000グラフィックスを活用できる

●HDMI出力の不具合は、Windowsでの不具合として引き継がれる?ため、クリーンインストール推奨

●HDMI出力の不具合は、HDMIの対応バージョン違いの可能性があり、古いHDMI出力で適合するモニターの場合は発生しない可能性が考えられる。あるいはDVI-HDMI変換の使用で回避されるかもしれない。私の使用した液晶テレビはSONYの3D対応モデルのため、それが問題を複雑化させた可能性が高い。

●Z68マザーとSandyBridgeではこの問題が発生しない。つまり、Z68がサポートするHDMIのバージョンと、Z77でサポートされるHDMIのバージョンの違いが問題である可能性が高いと判断した。より高いHDMIバージョンに対応しているためそちらで表示させようとして、不具合を発生した可能性がある。クリーンインストールすれば、DVI出力だけはまともに機能した。これはDVI出力ではマザーボード側での機能的な差異がなかった為と判断できる。それだけ枯れた技術だからだろう。

私としては、OSの再インストールを避けてGPUを購入してまで検証したのだが裏目に出てしまった形だ。私の用途だとCPUと同時購入で割引を受けてZ77マザーを導入するほうが得策だった。電力的にGPUも性能を落としたので、内臓GPUほど省電力でもなく、外部GPUにしては中途半端な性能と痛し痒しとなってしまった。IvyはOCも廃熱が高く難しいので、2500Kなり2700KをOCしていれば、対避用効果はそちらの方が間違いなく高いだろう。



Z77マザーでの当たりはMSIのZ77A-GD65らしいので、買い替えを検討している。

2012年5月1日火曜日

Z68+IvyBridgeの問題点

発売日に3770Kを購入した。Z68のBIOSは更新済みだったので、さっくり載せ替えが成功すると思いきや難渋している。最大の問題点は、HD4000だ。Z68マザーはBIOS更新で3770Kに対応する。3770KのGPUはHD4000である。WindowsUPDATEするとHD4000用ドライバをインストールするように示唆されたので、導入したところ、BIOSは表示されるが、windows7起動直後に画面がブラックアウトする。起動音を頼りにパスワードを打ち込むと、ログインする(音が鳴る)ので、問題はGPUと分かる。


1 不具合は(Z68マザー)TZ68A+と3770Kの組み合わせで発生する。

2 具体的には、Windows起動時に画面がブラックアウトし、正常に表示されない。

3 BIOSやIntelのドライバ導入前は問題なく表示される。標準VGAグラフィックアダプターや、セーフモードでは問題は発生しない。

4 よって不具合は内蔵GPU(HD4000)のドライバに起因する可能性が高く、外部GPUでは問題ない模様。

5 BIOSは22nmCPU対応のものに更新済みで、CPUもきちんと認識されている。

とりあえず、現状はエンコードにおいてIvyのメリットである速度向上は見られる。ただ、OCしたi5 2500kとの差は僅かでしかない。OCできないと価格差を考慮して微妙な差でしかなさそう。HD4000が使えないと、GPUの強化のメリットが皆無に近いので、3770k導入の意義が薄まってしまう。とりあえず、OC方面を少しテストして、ドライバが更新されるか、GPUを増設するかを判断するつもりだが、マザーを購入してまでIvyにするメリットは薄そうだなと感じている。

2012年4月26日木曜日

ADATA NH03 ANH03-3TU3-CBK

ADATAのUSB3.0対応外付けハードディスク NH03 が安売りされていたので購入。
価格的にも 13800円で送料無料だったし、USB3.0対応だしで問題なし。

ただどう考えても、50台以上ありそうではある。

NTFSでフォーマット済みだったし、3年保証とのことなので楽しみ。
用途的には録り貯めた動画ファイルの保存用として。
中身が日立製だったのは当たりだと思うけれど、
7200RPMでなく5700RPMだったのは予想外だが、仕方なし。

用途的には5700RPMで正解だろうし、寿命も長そうに思える。
SATA600に対応しているので、将来的に内蔵化も視野に入れられて良いですね。

----------------------------------------------------------------------------
 (6) Hitachi HDS5C3030ALA630
----------------------------------------------------------------------------
       Enclosure : ADATA NH03 USB Device (V=125F, P=A03A, sa1)
           Model : Hitachi HDS5C3030ALA630
        Firmware : MEAOA5C0
   Serial Number : MJ1311--------
       Disk Size : 3000.5 GB (8.4/137.4/3000.5)
     Buffer Size : 26129 KB
     Queue Depth : 32
    # of Sectors : 5860533168
   Rotation Rate : 5700 RPM
       Interface : USB (Serial ATA)
   Major Version : ATA8-ACS
   Minor Version : ATA8-ACS version 4
   Transfer Mode : SATA/600
  Power On Hours : 0 時間
  Power On Count : 5 回
     Temparature : 22 C (71 F)
   Health Status : 正常
        Features : S.M.A.R.T., APM, 48bit LBA, NCQ
       APM Level : 0000h [OFF]
       AAM Level : ----

-- S.M.A.R.T. --------------------------------------------------------------
ID Cur Wor Thr RawValues(6) Attribute Name
01 100 100 _16 000000000000 リードエラーレート
02 100 100 _54 000000000000 スループットパフォーマンス
03 100 100 _24 000B000001C8 スピンアップ時間
04 100 100 __0 000000000005 スタート/ストップ回数
05 100 100 __5 000000000000 代替処理済のセクタ数
07 100 100 _67 000000000000 シークエラーレート
08 100 100 _20 000000000000 シークタイムパフォーマンス
09 100 100 __0 000000000000 使用時間
0A 100 100 _60 000000000000 スピンアップ再試行回数
0C 100 100 __0 000000000005 電源投入回数
C0 100 100 __0 000000000005 電源断による磁気ヘッド退避回数
C1 100 100 __0 000000000005 ロード/アンロードサイクル回数
C2 253 253 __0 001D00150016 温度
C4 100 100 __0 000000000000 セクタ代替処理発生回数
C5 100 100 __0 000000000000 代替処理保留中のセクタ数
C6 100 100 __0 000000000000 回復不可能セクタ数
C7 200 200 __0 000000000000 UltraDMA CRC エラー数

2012年4月12日木曜日

iPadのPC化?

この先ブレイクスルーが必要なApple iPadのDRAMメモリ技術を読んでいて思ったのだけれど、 iPadは当初想定されていた以上にPC化してきているのだと思う。NECのPC-98的と言ってもいいかもしれない。違いがあるとすれば、Appleはソフトウェアが本業の会社であるということくらいか。一歩間違えれば袋小路に陥る可能性がある。

今のアップルの躍進はMacOSⅩのリリースに寄るところが大きい。爆弾だらけだった林檎OSは、安定性と同時に、成長著しいPCと同じフィールドに降り立った。これにより、Winodwsと、ハードウェア的には同じ土俵で戦えるようになった。BOOTCAMPの存在も極めて大きかったと思うが、OSを含めたソフトの優位性はあっても、ハードが非力だったMacにとっては大いなる躍進だった。ただし、Windowsに比べて割高という評価は、以後ついてまわることになるが。

この時点でAppleが達成したものは、同等のハード性能を、ソフトウェアやサービスに寄り差別化する事だった。ハードが同等なため、Windowsに対する第二の選択肢として受け入れられやすくなった。Macにおいては、今もこの流れは続く。

Intelの新CPUであるIvyBridgeが発売されるが、それを搭載したMacの発売は当然のものとして受け入れられ、消費者に驚きはない。Appleは完全にPCハード市場の一員となり、その恩恵を受けている。特にメモリーなどの周辺機器は出荷台数が価格に直結するスケールメリットがほぼすべての市場なので、PC化する恩恵は甚大だった。Apple側の採用するハードウェアも、数あるPC規格のなかから段々にサーバー向けから一般向けの安価な製品にシフトしつつあるようでもある。少し補足すると、Macはパーツは標準化したがハードウェアセットとしては固有の存在で在り続けた。自作PCでMacOSを走らせることは、一部のハックを除いては実現していない。

 WindowsやOfficeを擁するMicrosoftは、その名のとおりソフトウェア会社である。ハードウェアに関しては、マウス等の周辺機器を除いて成功例は少ない。ハードについては良くて二流の評価しか下せないだろう。APPLEはハードを捨てず、Microsoftになる道を選ばなかった。この辺りの舵取りが絶妙だったがゆえに、Appleは今日に至る道を歩むことになる。

 IntelCPU対応はAppleにとっての大きな賭けだったが、ハードウェア環境を固定化することで同社は乗り越えた。この経験を武器に同社は、ソフトウェアやサービスを武器に成長を開始する。iPodから始まった一つの流れはiOSという形で結実し、iPhoneやiPadへと進化した。言ってみれば、Mac専用ハードというプラットフォームから大きく踏み出すことで、より大きな力を得ることに成功したわけだ。これはハードに関しては勝ち馬に乗る戦略、専用ハードのために半導体を開発するのでなく、主流となったものを採用する流れにつながる。これが恐らく第一段階だっただろう。ハードが同じ環境になったことで、ソフトウェアやサービスの善し悪しが決め手になる。消費者にとっては分かりやすくなった。

 ここで少し整理しよう。普及したパーツを採用するメリットが発生したのが第一段階だとすると、ソフトウェアやサービスに寄る付加価値で採用したパーツの発展に寄与するようになったのが第二段階だ。OSでいえば、IntelCPUで動くMacOSが第一段階で、iOSデバイスが第二段階となる。消費者目線では、ハードが同じで、どちらを選ぶかは趣味の問題というのが第一段階だったとすると、ハードとソフト、或いはサービスが一体となって強力な商品となったのが第二段階となる。商品というのは本来、ハードやソフト、サービスを分けて考えるべきでないとすれば、今の在り方というのは理想的といえるかもしれない。

 既に世の中はタブレットというだけではダメな時代に突入している。格安から日本の家電メーカーの高級品までAndroidタブレットの売れ行きが今ひとつなのが何よりの証拠だろう。ソフトとハードという両輪が揃わなければ意味が無いという、APPLEのこれまでの歩みが認められた事になるだろう。

 周知のようにiOSデバイスは、ソフトだけでなくハードとソフト一体で進化してきた。iPhone4Sの特色にsiriが存在するが、実行にはハードウェアの性能を要するため、古いバージョンのiOSデバイスでは動かないとされる。採用されているチップ類は、汎用部品のカスタムチップだ。ここでは、Appleの製品によって半導体の市場が牽引されるようになってきた事がわかる。ここで問題になるのは、従来は市場や半導体メーカーが決定した方向性を、再びAPPLEが決定する立場になったことだろう。

 ここで重要なのは、APPLEはMicrosoftを部分的には追い抜いたとはいえ、まだ完全には追い越していない点だ。むしろMicrosoftがPCにおいて停滞していた対象、ぶつかった壁に、今初めて直面したように見える点だ。PCでは永遠の二番手で在り続けた訳だが、遂にiOSデバイスによってトップに立ったところといえる。これまでの道のりは独自のものではあったが、PCのもたらした成功が携帯デバイスで再現されたという見方もできる。なので頭に戻るが、iPadは当初想定されている以上にPC化したと言える。

 此処から先のAPPLEの戦略は未知数だ。MicrosoftはWindows8のタブレット対応という、周回遅れ、iPadやAndroidを追いかけての戦略を立てている。対する先行者のAPPLEは壁を突破できるのだろうか? それともGoogleがこの先へ進むのだろうか? APPLEはこれまで失敗もあったがハードとソフトの両輪、そして収益のバランスが良かった。株価によってAPPLEは比類なき存在となり、自動車を抜いてアメリカの魅力的産業の根源たる存在になってきたといえる。

 かつて日本のNECのPC-98は一世を風靡し、ソフトウェアが溢れ、それ以外のコンピューターなど想像ができない程圧倒的な存在だった。ただし文化は成熟を迎えると次なる段階を進むことが大きな障害となる場合がある。Maicrosoftの場合は、苦労してXPという大きな踊り場を乗り越えつつある。APPLEも同様に成長の鈍化を迎えるのか、或いは驚きの飛躍を見せるのか? 株価の勢いが最高潮に達しつつある今、APPLEは成熟しつつあるように見える。だがしかし、発展途上であることに期待したいと思う。

2012年4月9日月曜日

即買い派? 値下がり待ち派?

Intel7シリーズが発売された中、今、最も期待されている新製品と言えばIvyBridgeでしょう。 Ivyは自作PCに留まらず、Macやその他メーカーPCにも採用されるでしょうから、 性能向上に目がないユーザーを相手にした格好の勝機といえます。

ツイッターを見ると「3770KとZ77マザーを買い」という記述で溢れていて 人気の高さと期待の盛り上がりを見せてくれています。

しかしながら、現在はデフレの時代です。 これがどういうことかというと、買いな商品は発売日に買うのが長く使えてお得。 という法則が乱れてしまっているのですよね。

例えば・・・・3DS、2万5千円から1万円も値下げしました。


例えば・・・・PSvita、値下げはまだなものの、3G版がWi-fi版並の価格です。

PS vita

例えば・・・・Sonyタブレット、不人気を否定できるものはいません。


あとは秋葉原独自のご祝儀相場というものがあり、ハイエンドアイテムはとにかく奪い合いになるためか、ちょい強気な価格の店もチラホラでますね。

加えて、タイの洪水後のハードディスク相場の高騰、或いはメモリーの価格変動幅の大きさ、終了製品の割高感など、最近のPC市場は古い製品が価格低下するだけではなくなりました。特にハードディスクの影響は根強く、かつてのメモリー相場の乱高下を完全に超える甚大な影響を残しています。結果としてあの時確保に走らなかった人、良識ある消費者が高騰に苦しんでいる結果なので、PCユーザーの意識を変えた出来事だったといえると思います。

これとは逆に、Intelが6シリーズでリコール騒ぎを引き起こしたことも忘れてはいけません。 結果としてこのことはメーカーPCのスムーズなSandy移行を遅らせました。折角の高性能CPUにケチが付き、同じCore iシリーズでもSandyの性能が圧倒的ということが周知されるのに時間がかかってしまった遠因です。

リコール自体は買い控える理由に当たらないかもしれません。むしろ品薄や回収ということからいえば、関係ない消費者にとっては不運な出来事といえるでしょう。買い控えではありませんが、結果として似たようなことが起こり、気のせいかZ68やH61といった世代のマザーはダブつき気味のようです。念のため補足すると、Z68やH61でもBIOSのUPDATEでIvyが搭載できる場合がほとんどです。買い控え派としては、底値でマザーを拾ってCPUが安くなるのを待つというアプローチもありでしょう。私もH61マザーを2980円で購入したので、将来的にIvyを載せるのを楽しみにしつつ、当面はG530で運用しようか思案中です

ASRock H61 Micro-ATX SATA3 USB3 HDMI DVI H61M/U3S3

上記のような情勢について値下がるのを待つというアプローチもアリでしょう。但し、消費者は大概、発売を今か今かと待ち構えている訳ですから、更に待つ、という行為が大変苦痛になり勝ちです。特にSandyからの買換えは移行がスムーズな反面、必然性という動機については弱いので待てる立場かもしれませんが、LGA775のCORE2DUOやPentium4以前の環境からの移行は待ったなしかもしれませんね。

ただ、CPU自体の値下げは急激ではないものの、対応マザーは結構価格変動が大きいものだと意識する方がよさそうです。特にマザーの出来不出来は、少し後になって判明することが多く、鉄板マザーとしてトレンドになるのがどの製品か、予断を許しません。OCについて言えば、当たりロット、外れロットの情報が錯綜するのも販売当初の特徴であり、やはり少なからず影響はされてしまいますよね。

その瞬間、人が殺到しても少し冷静に観察するのが最近の成功事例と言えます。販売が継続されるという前提に経てば、価格は値下がります。しかし劇的な値下げは恐らく起こりえないでしょうから、3770Kを買う場合は、様子見するにしてもひと月では長すぎるくらいかなと思えますね。

逆に様子見で正解だったといえるのは、3770K程の性能はいらず、前述のCeleronG530程度で十分だった場合でしょうか。3千円台のCPUで、E8400以上ともQ6600並とも、体感はi7 2600Kとも変わらないとも言われています。こういう情報が出るのは、発売して三月は経過した後のことが多いようですね。以上のことを踏まえると、或いは7月とも噂されるIvyの下位モデル発売まで様子見が正解なのかもしれません。新製品の購入は、実に悩ましいものとも言えます。

2012年4月2日月曜日

PS4の足音

PS4がそろそろ射程圏内に入ってきたらしく、ぼつぼつ話題が出始めていますね。

PS1 1994年12月3日
PS2 2000年3月4日
PS3 2006年11月11日
Wii 2006年12月2日

 ここまでほぼ6年周期なので、2012年末というのが一つの目標なのは間違い有りません。
 また、WiiHDことWiiUについては既に2012年末発売がアナウンスされています。

 PS3自体の商売が順調とはいえ、次世代機の発表くらい行わないと
 ライバルの任天堂人体と差がついてしまうわけで、
 まだまだ回収の時期だとは思いますが、新型開発をせざるを得ない情勢でしょう。


 今の時点で特色としてあげられているのは下記の2点です。

 ①後方互換性の廃止/非採用
 ②中古販売の禁止/制限

 既にこれら2点はPS3でも実験的に採用されています。
 ①については、現行の本体はPS1互換のみでPS2互換は廃止されましたし、
 ゲームアーカイブスという事で、PS3/PSP向けにPS1世代以前のゲームを販売しています。
 PS3向けにPS2タイトルをHD化した作品の販売も順調で、
 ICO、メタルギアソリッド、サイレントヒル等有名作は網羅されつつあります。

 ②については、オンライン対戦のライセンス認証製というかたちで、
 KILLZONE3以降に採用されており、中古でソフトを購入しても
 オンラインで遊ぶためには別途チケットを購入する必要があります。

 目新しさというよりは、これまでの取り組みを新ハードでも組み込む、
 そんな流れになるのでしょう。

 PS4、WiiU、次世代XBOXの三つ巴の戦いも興味深いものがありますが、
 その前哨戦は任天堂3DSとSONYのVitaの戦いでしょう。

 PSPはモンハン他において、DSは任天堂ゲームと普及台数において
 それぞれ勝利者だったといえなくもありませんが、販売前には
 ハード性能と価格のバランス位において絶賛されていたVITAは、
 3DSのモンスターハンター投入と1万円の値下げによって
 劣勢に追い込まれています。

 現時点で決着がついたわけではありませんが、
 キラーコンテンツの存在と、価格優位性の差が
 市場において如実に出るのがよくわかります。

 個人的に製品寿命はVITAの方が長いと思っていますが、
 WiiとPS3の関係性に見られるように製品寿命は絶対の差ではないのですよね。
 私も今、一番待ち遠しいゲームが3DSのファイアーエムブレムだったりしますし。

 で、ここから分析するに、PS4においては先行発売ないし先行情報公開が
 有利に作用するとは必ずしも言えないということになります。
 実際消費者は待ちの姿勢になってしまう訳です。

 例外があるとすれば安価な価格だった場合には、
 早い時期に製品を投入することで市場の確保が狙えます。
 PS4は明らかにその路線ではありません。
 であれば、ライバル機を分析した上で少し周回遅れの路線を狙うほうがよさそうです。

 SONYの初代PS1の優位性は、リバースエンジニアリングではありませんが、
 任天堂のマーケティングやゲーム性を分析し、その逆を行ったことです。
 今回もそれは当てはまると思っていますが、
 SONYが失敗したのは、PS3の中途半端な高価格化でした。

 初期の価格ほど高性能な製品だったかにおいて疑問が生じてしまう作り、
 高級AV機器のような位置づけは、やはり頂けませんし、結果も伴わなかった。

 VITAにおいては性能と価格のバランスは良かった反面、
 キラーコンテンツの不在と、消費者の待ちを誘ってしまいました。

 市場に出してしまった商品は価値が下がり続けるほかありません。
 今の立ち位置では、ハードの最終仕様確定を遅らせつつ、
 ライバル機の動向を分析し、最後に製品をリリースするのが、
 ソニーの

2012年3月31日土曜日

CS6無償アップグレードキャンペーン

http://kb2.adobe.com/jp/cps/933/cpsid_93367.html

AdobeがCS5.5を購入で、次期バージョンへ無償アップグレードするキャンペーンを開始した。

3/26以降の販売分について有効だが、品名販売日入りの領収書ないし納品書が必要なことには注意が必要だ。

以前、CS5販売時にCS4で行われていた際に購入したことがある。すばらしいのは、アップグレードしても以前のプロダクトが無効にならないこと。旧バージョンではあるが、複数のソフトウェアを所有できる魅力がある。CS4は一部のアプリが32bit環境最後、CS5からが64bit環境必須だったのでそれなりに両製品を所有する価値があった。今回CS6については詳細が不明だが、さして変更がないと言われている。

であればこそ、1製品の代金でCS5.5,CS6の2製品所有できる魅力はある。正規ライセンスについては、2台のPCまで認証が可能だ。ノートとデスクトップといった使用法が想定されているが、進級実質4台分に等しい。私の環境では、2回の購入でCS4,CS5,CS5.5,CS6と8台分を確保した考えるとかなりお得感がある。

 アップグレード版はすぐに在庫がなくなりやすい。今のうちに在庫を確保される方が良いだろう。

Adobe Premiere Pro CS5.5 Windows版 アップグレード版

Adobe Premiere Pro CS5.5 Windows版 アップグレード版

Adobe Premiere Pro CS5.5 Windows版 アップグレード版「S」(CS5からのアップグレード)

Adobe Flash Professional CS5.5 Windows版 アップグレード版





2012年3月11日日曜日

E-TAXで医療費控除

E-TAXを用いて3年目の医療費控除を申請。
PC環境が変わったので環境再構築に手間取るかと思ったらそんなこともなく。

問題は、InternetExplorerが64Bitでは駄目で、
32bitで作成途中のファイルを開き直した事。
これは盲点でした。

家族3名の医療費控除で7550円のバックが
ゆうちょ銀行に戻ります。

詳細は、事前にExcel等にまとめておくと楽ですね。

家族全員で使用した医療費の総額は23万円ちょっと。
私の年収は少し少なめですが、現在では普通とされる額、かな?

入力する手間をかけるほどの返還額かは微妙ですが、
キッチリする方が良いという考え方にたつと
取り戻せるモノは取り戻そうという気分になります。

初回は4000円の控除があるので、やれば必ず得をしますが、
住民基本台帳カードの取得(500円+写真代で10年)とか、
電子証明書の取得(500円で3年)
ICカードリーダー(2000円ちょっと)の取得で物いりです。

我が家以上に医療費が高い自覚のある家でないと
得をしないかもしれません。

ちなみにカードリーダーは、PT2用のモノを流用可能です。
税金や年収に対する意識を高めるという立場に立てば、
悪くない経験ではないかと思います。

2012年2月28日火曜日

円売りすぎ

今朝、ドル円をチェックしたら81円台から80円台半ばに上昇。
これは再び70円台突入も十分あるねの情勢。

理由を探したらロイターの記事で 円売り行き過ぎ というのが。

こういう大事な記事を日本の新聞社は記事にしないですよね。
なお、私はFXはやっていません。

私は円高傾向が続く、その前提での仕入れや決済のための円安/ドル高と見ています。
2月末ってまさにそんな感じだと思いますし、円で運用の資産を利確したいとか、
そろそろドルがほしい、或いは、一旦ここで円を仕入れて再び上昇させるための圧力、とか。

世界情勢においてギリシャがすっきり解決することは有り得ないと思うので
その問題を抱えたユーロは相対的に通貨安にならざるを得ず、
アメリカの情勢が回復したという話も聞かない、むしろ景気は悪い。

ユーロ安自体はドイツなどの輸出国では結構なことだと思いますが、
通貨の信用というレベルで考えると懸念材料なのは確か。

再び70円台に突入した時の新聞報道が気になりますね。
しかし通貨においては、日本の意思反映があまり見られないのが気になりますねえ。

2012年2月27日月曜日

Q6700というCPU

Q6700を私が購入したのは、2008/4/20でした。
価格は29980円。
価格改定直後ですので、
かなりコストを意識した購入でした。

クアッドコアはエンコード以外ではほぼ役に立たないと断じられましたが
エンコードを多用する関係で迷うことなく選択できたCPUです。

丸3年で2011年4月ですから、3年と10ヶ月使用したことになります。
年数を意識していたらもう少し早くCPUを切り替えていたかもしれません。
交換しようという気が起きないくらいの良いCPUでした。

しかし、SandyBridgeにしてみて、
かつてのCPUではなし得なかった成長も感じます。
速度もさることながら、熱量が全然違いますね。
エンコード速度も下手したら体感で倍くらい高速です。
オーバークロックする必要を感じないという評価が、
まさにその通り、と思うくらいに。

しかもLGA1155が成熟に向かって枯れた安価な製品が増えています。

ハイエンドを狙う自作がある一方で、
コスト意識を強く持った自作もあると思います。
選択肢が増えてきた今、メモリーも安価な今というのは、
自作するのにまたとない好機なのではないかと思えてなりません。

Windows8発売もありますし、HDD高騰によるSSD移行もあります。
もちろん、IvyBridge発売も。

今年は数年ぶりに訪れた、自作YEARでないかと密かに確信する次第です。
そろそろ、CORE2からの買い換えが推進されると思えてなりません。


2012年2月23日木曜日

為替の話

最近、76円台まで進んだ円高が是正されている。

2/1あたりを境に76円から緩やかに上昇し、
現在は80.15円ほど。

昨日はもう少し高かったように記憶しているので
80.50円に迫る勢いだった。
ドル高を危惧していたのだが、少し鈍ってきたようだ。

で、私個人としては今回の為替の円安は材料視されただけの相場的(投機的)なもので、更なる円高のために、ドルを処分する場所を作っただけではないかと思っている。

最大の理由は中東の安定化(イラン問題が核問題化してうかつに手が出せなくなった)事と、アメリカのインフラの程度と、オバマ大統領による経済対策のなさだ。

日本は円高で輸出企業が苦しんでいるとはいえ、海外での用地買収なども進んでいるようだし、震災と円高を理由にした赤字決算も相次いだ。
繰越決算で赤字にする例も目立ったようなので、額面通りの総悲観に陥る必要はないと思う。

円高の恩恵は大きく、ガソリン価格は高騰しているものの世界水準に比べればその上げ幅は小さい。
(本質的には)日本は内需も大きいし、食料品の輸入においても円高は歓迎できる。

震災後に停滞感があってもそこまで不況感が強くないのは、
円高が大きく寄与をしていると考えている。
円安で、国民が幸福になれるとはちょっと信じられない。

日本製でなければ難しい基幹部品も、
円高だから買わないものではないはずだし、
成長分野に関しては他国に投資してリターンを受けるやり方でもやっていけると思う。

中長期的に円高が続くことは楽観視できないが、
少なくともドルに比べればインフレによる減損の影響は少ないと思う。

ドルで資産をもつことを否定するつもりはないが、
ドル建てでも成長国の債券を買うほうが価値の上昇が見込めるだろう。

最後に参考になった記事を。

http://zai.diamond.jp/articles/-/125806

FXについて書かれた記事だが、非常に納得のできる記事だった。
現在の状況についても当てはまっているのではないかと考えられる。

今は踊り場で再び円高に向かうのか、
それともこのまま円安の勢いが増すのか、
介入と相場の新たな妥協点が現在の水準で維持されるのか
今後が注視されるのではないかと感じている。

携帯はペースメーカーに影響しない

携帯電話はペースメーカーに影響しない、という総務省の調査のまとめ。

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02kiban16_02000032.html

 専門家の、ペースメーカーに影響を与える懸念がある、という言葉を大義名分のように振りかざした結果が独り歩きしたんでしょうね。総務省も、最初から予備的な調査を行うまで、企業の独断は避けるように言えばいいのに。ここまで広まってしまった誤った知識は是正が難しいですな。

ただ、マナーに限って言えば別の問題ですが、着信以外なら使用OKでいいと思います。

2012年2月21日火曜日

時事ネタ

どっちからでも刺せるUSBハブ私は利便性がわからないが、
その内、絶対にUSB3.0対応版が出るからそれまで待つべきだと思う。

USB3.0版を買うにしても、値崩れしたUSB2.0版を買うにしても。

Z68とZ77

IvyBridgeを導入するならZ77を待つ方が良かったんじゃないの?
そんな声が聞こえてきそうです。

反論は幾つかありますが、買い替えタイミング的に待てないのが大きな理由でした。

また、Z77出始め当初のご祝儀価格で買うよりも
枯れた旧製品Z68を新品最安値に近い現在で買うほうが良いと判断したこと。

Z77に採用された機能の大半が(現状)不要なものと判断したことです。

PCI Express 3.0はオンボードGPUしか興味ない現状では不要。
USB3.0やSATA 6.0Gも搭載スロット数の変化なのでそこまで重要でなく、
Thunderboltがもし上位モデルで採用されても
面白い使い方が出来るまでにはマダ相当かかるでしょうし。

SSDとメモリと電源は流用可能。
マザーとCPUは売却可能だと思っているのも理由ではありますが。

禍福は糾える縄の如し。
今回の自作は正解だったと思うので、
買い換えるとしてもIvyBridgeだけに留めるつもりです。

後はOCでよほど性能差がでそうなら或いは、位でしょうか。

2012年2月20日月曜日

不具合と対処法

今回の自作で最大の不具合はネットワークでした。

厳密にいうと、マザーボードのオンボードREALTEK製LANと、
BUFFALOのLINKSTATIONの接続が不確立という問題。



我が家のLINKSTTIONは低速で有名な製品LS-CH1.0TLですが、
1TBを5800円で買ったものなので低速は仕方が無いという部分もあり。
間違っても人にオススメできる製品ではありません。

ノートPC、録画用PCからは問題なくアクセスできていたので、
Intel製のLANでなければ駄目なのかなと考えていました。

が、LINKSTATION側のWEB設定で問題解決。

JumboFrameの設定を規定に戻した所、問題が解決しました。
PC間のファイル転送は1000BASE-T&JumboFrameの活用で問題なし。
LINKSTATIONへは、JumboFrame設定をしてもしなくても低速度のため影響なし。

結果的には八方丸く収まりました。

ちなみにLINKSTATIONは軽いエンコードの設定ファイルの保存とか、
エンコードの書き出し先に指定しています。



見たら消す用途で、Mediaexpresso等の高速エンコードソフトで変換、
DLNA等を利用してネットワーク接続した複数の端末から視聴可能なのは結構便利です。
連ドラの消化用等ですが、TSファイルで保管するとすぐ容量が圧迫されてしまいますからね。

自作PC環境の刷新

4月のIvyBridgeまで待てずに自宅PC環境を刷新しました。

別PCのビデオカード(8800GT)が熱で破損した為、
既存のビデオカード(GTX285)を流用したかったのが最大の理由です。
2500K+Z68だと、GPU不要は大きい。



マザー(Z68)は、BIOS UPDATEでIvyに対応ということなんですが、
どう考えても購入時に最新BIOSで売っていないし(LGA1155のCPU他にないし)
秋葉原の最安値店が軒並み在庫切れで価格高騰しそうなので踏み切りました。


i5 2500kにしたのはその辺りのバランスを勘案してです。
(オークションで売れるし、OCできるし、i7じゃないけど4コアだし、コストパフォーマンス良いし)

もう少し早くSandyを導入しても良かったような気がしますが、
パーツの値下がりや当たり外れの判別ができた気がするのでよかったかな?
今後、Ivy、Windows8、夏を前にした少熱省電力、DDR3高騰、円高の終焉?と
自作熱の高まりが予測できるので、今の時点で確保したのは無駄ではなかったと思いたいですね。

取りあえず組んで動いてエンコードするところまでは問題なく到達。



SSDはあまり寿命を気にせず、2-3年で使い切る方針でいきます。
不具合品なので値段安めですが、フォームウェアのアップは自作スキルがあれば楽勝です。
そこそこの信頼性とコストパフォーマンスで選ぶ方が、SSD選びは正解な気がしますね。
資金は少しプールする感覚でいるほうが絶対いい。

CPU i5 2500K 16266円
http://kakaku.com/item/K0000215573/

450W電源(80PLUS GOLD) 5980円
http://kakaku.com/item/K0000292289/

マザーボード
BIOSTAR TZ68A+ 8600円(送料込み)
http://kakaku.com/item/K0000257391/

SSD
Crucial m4 CT128M4SSD2 13780円
http://kakaku.com/item/K0000248009/

メモリ
TED38192M1600C11DC [DDR3 PC3-12800 4GB 2枚組 ☓2 計16GB  5700円
http://kakaku.com/item/K0000290991/

ネットワークハブ(1000BASE 8ポート) コレガ 3795円 ※特価品
http://kakaku.com/item/K0000045702/


 埃の除去もできて正解だったかと。
 SSDのサクサク感というか、
 余計なアプリを削除してすっきりしたのが好印象です。

 熱も電力消費も下がったのが不思議な感じで、
 異常なほどの寒波で、PCが冷え冷えで
 設置場所の机の下のじんわりとした排熱が消え、
 冷え冷えでむしろ寒風を感じるようになりました。

 CPUの熱はエンコード時で45度、リテールファンを使用しての値。
 GPU不要で、あの巨大な熱源が消えたのも大きいですね。

 Ivyは価格が熟れたら購入しようと心の余裕が持てましたが、
 2500Kくらいで満足しちゃえると、3770Kでなくても十分でしょうね。

 まぁ、でも、GPUとかキャッシュ容量みると
 3770K以外ありえない感じですけど、
 品薄で買えなくても、ま、あきらめが付くかもしれません。


 ちなみに上記で盲点だったのは、SSD用のマウンタ。
 2.5インチを3.5インチに変換するアレです。

 私は友人からIntelSSD付属のマウンタをもらいましたが、
 ケースに付属の品がない場合、忘れないようにしたいものです。



 SSDはHDDより熱くない印象です、重ねて設置することへの心理的抵抗も少ないですね。




 後、マザーにUSBソケットが少ないとこういう製品が欲しくなるので現在思案中です。

2012年1月31日火曜日

御手洗新社長の戦略はこれだ(多分)

衝撃の冷めやらない御手洗氏の社長復帰。
ツイッターで、御手洗氏の日経新聞インタビュー記事を知る。

「経営者の提言」というシリーズ記事の12回で長文のインタビューとなる。

2012/1/23のもので、既に社長復帰が念頭にあった事に間違いなく、
インタビューした記者でさえ承知していたかもしれない。
今の御手洗氏の方針を知る上では一級の資料といえる。


①成長戦略の要になるのはグローバリゼーションです。

 既にキャノンは特定分野で高い国際シェアを有しているようにも思えるが、
 TPP参加を前提とした、中国やインドでのシェア拡大が主旨のようだ。

 経団連的立場からTPPに関心が深いのは理解できる。
 (御手洗氏自身が経団連に於けるオピニオンリーダーであったと思える)

 TPPに基づいた輸出増強で、韓国のFTAを先行者と認識しているのが読み取れる。
 要約すると日経新聞的な「韓国に追いつけ追い越せ乗り遅れるな」となる。


 反対意見になりそうなものをまとめると

 ・TPPの反対意見が農業としか理解していない
  (或いは公言しない事で農業問題に限定した議論展開をしている可能性がある)
 ・中国、韓国経済のやばさや脆さを理解せず、データ鵜呑みにしている
 ・キャノンの製品がTPPとどう結びつくのかが分からない。
 ・中国やインドを今からターゲットにするのでは遅いのではないか?
 ・ターゲットとしてはロシア、ブラジルやインドネシアではないのか?

 といったところになるだろう。

 TPPとキャノンの戦略が有機的に結びつく戦略を提示されないと、
 企業経営者としての見識には欠けるように思える。

 個人的には中国関連のデータは捏造されたものが多いという意見が信じられると感じる。
 私なら中国関係の取引はしない。

 特に中国、韓国は日本以上の少子高齢化社会になるのが間違いない。
 韓国をその意味での日本先行モデルとしてみるのは誤りではないかもしれないが、
 「今更、中国かよ」というのがキャノン社員の率直な感想ではないだろうか。


②もうひとつ日本にとって重要なのは研究開発です。

 ここで述べられているのは、

 「日本が海外で勝つためには新商品開発能力が重要である。」

   ↓

 「日本での研究開発費は対GDP比では先進各国と変わらないが
  政府の比率が小さい」(日本政府はなんとかしろ)

   ↓

 「日本企業は海外の人材も研究開発の戦力として生かしていかなければなりません。」


 個人的には論理の飛躍を感じるがお分かりだろうか?
 グローバリゼーションによって企業の国際化が進むのは、企業独自の選択で、
 政府による支援を要請するのは、まぁ、勝手な話ではある。

 が、海外で稼いでくることは日本の雇用を守ることになうと持ち上げた上で、
 海外の人材を積極的に登用していく、としている。

 本人の中では矛盾しないのではないかと感じるが、
 海外に打って出るにあたって、政府の支援の受けてやりたい
 が、日本人よりは外国人の優秀な人材を確保したいし、
 それは研究職に留まらない、と述べている。

 日本人の職を守るために国際市場に打って出るのではないの?という
 根本的な疑問を感じてしまうわけだ。

 私はナショナリズムを盲信するつもりはないのだが
 自国企業だから応援するという考えはシンプルなものと考える。

 企業として国際化をする、という選択は当然アリだと思うが、
 今まで同様に日本政府や日本国民が支えるのが当然という考えはどうだろうか。

 疑問は尽きない。
 が、円高だからこその外国企業買収や、研究開発資金のドル化という選択肢もある。

 御手洗氏の実際の手腕がどのように発見されるか、大変興味深い。

2012年1月30日月曜日

御手洗(新)社長から目が離せない

キャノンの会長職にある御手洗氏が社長に復帰することが確定した。
要は、会社のリーダーに返り咲いた、ということだ。

内田恒二(現)社長は、相談役に退くとのこと。
本人の強い意向での退陣となったようで、
なんとも大変そうな舞台裏が透けて見える。

年始の社員向けの社長挨拶とかどうだったんだろうか、気になって仕方がない。
業績も、プリンターの年末商戦が洪水の影響を受けたくらいで悪くなかった筈だ。
キャノンは光学系に強いため、そう簡単に脅かされない地位を得た会社と言える。
退職の理由は、やはり会長との確執にあると見るのが普通だろう。


御手洗氏は、経団連会長のイメージが強くていけないが、
読売のナベツネとツーカーの仲だったりするイメージや、
非正規雇用を巡る騒動が記憶に新しいところか。
極論すると、「老害」と誹られる事が多い人に見える。

一般論として、高い自己評価と現状への不満が炸裂すると良い結果は産まない。
信頼できる後継者未定という事態の異常さが、それに拍車をかけるといえる。

言いたくはないが、地位が人に磨きをかける。
である以上、会長が後見できる内に新社長を育てねばマズイ。
会長が、社長に返り咲くというのはどう見ても異常事態である。

今回の一件、どのあたりが発端かは分からないけれど、
豊臣秀吉の後継者と目されながら、秀頼が生まれて疎まれた豊臣秀次のよう。
成人した後継者を持たない豊臣家が、関ヶ原で徳川に実権を奪われたと思うと、
なんとも悲しき先例ではないだろうか。

ただ、大企業の社長なんて誰がやっても同じかもしれない。
劇的な改善をせず、現状維持なら業績が急激に傾くこともない。
御手洗氏の狙いは今のところ不明だ。

が、御手洗氏にしか見えていない水面下の危険があり、
懸命にそれに対処している所なのかもしれない。

私としては、我慢ができないのが老人の特徴である、
と捉えているが、大変興味深い実例が動くことになったものだと思う。

2012年1月26日木曜日

iPad3を買いたいですか?

iPad3発表が近づいていると噂されていますが、iPad3買いたいですか?

私はiPad2をオークションで売払い、iPad3を見送る予定です。
iPad3の性能は未知数ですが、iPad3を買うべきでない理由を幾つか上げてみます。


①1年のサイクルで新製品が出ること

 iPad2の発売により、我々は初期のiPadが不完全な製品と知りました。
 CPUのデュアルコア化、カメラ搭載、軽量化、低価格化と
 iPad2は明らかに初代iPadの改良版です。

 iPad発売の段階では、初代iPadが完全体と見る向きがありました。
 容量やバッテリー以外の要素は、iPadでほぼ固まって変更しない、
 という認識でしたが、カメラの搭載によって劇的な変化がもたらされたと言えます。

 iPad2が現時点での完全体であることは間違い有りません。
 ただiPad3は、iPad2と大差ないと言えるでしょうか?
 そして買い替えのサイクルが1年となれば、
 iPad4が出るときに買い換えるのでしょうか?

 iPhoneを見るかぎり、2年で買い換えるサイクルの製品交代をアップルは推進しているようです。
 が、携帯電話であるiPhoneに比べて、iPadは2年サイクルでの買い替えに適していますか?

 旧製品を下取りに出して常に最新版を追い求める層は存在します。
 しかし、貴方がそこに所属するべきかはよく考える必要があります。
 
 Appleは電子書籍と言うか、iPad用のコンテンツの拡充に力を入れていると感じます。
 しかし、実際に高評価のタイトルが出そろうのは1~2年後でしょう。
 その頃は更に高性能な、或いは安価なiPadが出ているはずです。

 「今、必要だ」という方以外は、見送るほうが懸命です。
 先行するiPhoneですら、次期モデルに対する期待は常に熱いのですから。

 iPadの立ち上げが重要だった初代に比べて、iPad3以降は
 新型投入を2年サイクルにする事を公式表明する方が売上は安定すると思います。

 ただ、Androidタブレット、更にはWindows8のARM版が控えているため、
 今、成長を止めるわけに行かないのも、iPadの現状でしょう。




②iPad代替製品の充実

 iPad2で値下がり,iPad3が発売されれば更に旧製品が値下がるだろうとはいえ、
 iPad系は周辺機器の価格も高く、Androidタブレットに比べれば高価な製品と言えます。

 これはブランドであり高品質である反面、限定的な機能しか求めない人にとっては割高な製品と言えます。

 電子書籍に関して言えば、Amazonの発売するキンドルで十分な層は
 アメリカにおいて大きな割合を占めています。
 キンドルの成功は、アメリカの出版における物流の問題を抜きに語れないため
 日本とは条件が異なります。
 が、諸条件が揃えば安価なタブレットが、iPadに対して有利になり得る事は明らかです。

 Androidタブレットは、7インチクラスで1万円台前半
 10インチ弱でも2万円を切る価格にシフトしてきました。
 バッテリーの持続時間等に注意する必要がある製品も多く含まれますが、
 用途を限定すればより安く上げられる選択肢も増え散ることは確かです。

 従来は限定的な用途でオンリーワンの製品で、そこに価値を見出すことは出来ました。
 その状況は、安価な代替製品の出現で変わりつつあると言えます。



③容量的な限界

 iPodの人気や買い替えを推進してきたのは(おそらくは)高容量化です。
 容量が大きい方が高くても売れるという単純明快な真実が
 メーカーの新製品投入の原動力でした。

 容量=曲数の多さ であり、ユーザーのメリットに直結した為でもあります。

 iPadは今のところ高容量化の恩恵を受けていません。
 が、MicroSDHC等の容量増加手段を持たないため、
 16GB~64GBの容量では足りない層が存在すると考えられます。

 現実的には、ダウンロードするアプリの使用においては問題ない容量と言えますが、
 ビデオや音楽を持ち歩きたい層には、もっと高容量モデルが望まれてると言えます。

 劇的な高容量化はないでしょうが、128GBモデルが発売される事は
 iPad3の現実的な選択肢に含まれるでしょう。

 数年後には、性能のみならず容量にも大きな変化が見られると言えます。
 逆説的に言えば、同容量にとどまる限り、従来モデルにも魅力はあります。
 そしてそれが現在の情勢です。

 が、新モデルが大幅な容量アップを遂げた時、容量という絶対的な指数の前に
 従来製品の評価は更に低下すると言えます。



④iOSアプリにおける、iPad専用アプリの数

 iOSに高い評価を与える消費者は多いと思われます。
 が、iPadでなければ出来ないことは多々ありますが、
 iOSデバイスはiPadだけではありません。
 むしろ、アプリの数に於いてはiPhone向けが圧倒的です。

 iPhoneを使用する人にとって、iPadは必要でしょうか?
 必要な方も多いでしょうが、片方があれば代用が効くと考える人のほうが多数でしょう。

 逆に言えば、iPadの初期の売上は、iPhoneの人気に下支えされていました。
 ドコモユーザーなどiPhoneを買えない層が、iPadを買うという構図も
 珍しいものではなかったはずです。
 iPodTouchよりは、iPad2の方がiOSデバイスとして人気があるという構図です。

 auに対してiPhoneは発売され、消費者の選択肢は増えました。
 ドコモに対しての動きも期待されています。
 また、今スタートしつつあるiPad用アプリの開発も、
 大手企業が本格的なサービスを展開するのはまだかかるでしょう。

 熱心な消費者として、サービス開始を見守る道もあります。
 円熟期に入ってから購入しなおしても遅くないように思われます。

2012年1月24日火曜日

1.99$のbluetooth

USB型のbluetoothを購入した。
obostoreで約2ドルの海外通販購入だ。

実物を取りつけると写真より出っ張っていると感じるが、
邪魔になるほどではない。

ドライバ類の付属はなく、剥き出しの本体をプチプチ梱包したものだが
Windows7では対応をしているため、認識し、ドライバを組み込んだ。

後は、タスクバー内のblutootheのアイコンをクリックし、
手持ちのblutooth対応機器を認証させればいい。
ロジクールのマウスを認識させたら問題なく使用出来た。

1/8の発注で、1/23の到着。
大体2週間で到着する目安となる。

国内価格だと「2千円はしない」程度の価格とされる。


説明 単価 数量 金額
USB Bluetooth BT 2.0 EDR Dongle Adapter PC MAC laptop
商品番号

other029

$1.99 USD 1 $1.99 USD
小計 $1.99 USD
合計 $1.99 USD
支払い $1.99 USD
請求は、クレジットカードの明細書に「PAYPAL *OBOSTORE」として表示されます。
支払い先enquiry@obostore.com
支払い額 ¥158 JPY
受取り額 $1.99 USD
外貨換算レート: 1 JPY = 0.0125949 USD


Paypalだと上記の請求額なので、お得感は強い。
多分円高でなくても、安い製品といっていいと思うが、
期間とハズレを引く可能性は考慮する必要があるだろう。

2012年1月13日金曜日

自室のPC環境の更新②

~40インチテレビのモニター化 完了~

40HX720の値下がりが激しかったため、導入を決定。
61340円+HDMI(3D対応1.8m)ケーブルのおまけ付き、
銀行振り込みで確保した。

59800円まで値下がった後、63000円ほどに上昇した。
在庫がある店が減少傾向にあるので、悪くないタイミングで買えたようだ。

kakaku.comは、最安値店が常に正解とは限らない。
代引きは1050円ほど手数料がかかってしまう場合があるし、
銀行振り込みでは発送が当日でない場合もある。

59800円の店は代引きのみだった。
銀行振り込みの方がトータルコストは安くなる。

購入店は振り込みから発送までが迅速で
午前11時銀行振り込みで、12時には入金確認と発送だった。
翌日の11時には物が到着したので満足感は極めて高い。

ケーブル代金も、数百円分相当なので損はしていない。
3D対応テレビなので、3D対応のHDMIケーブルは必需品だろうし、
早速、3D用のメガネも注文してしまった。



この製品は、Playstation3のオプション製品の3D液晶モニター用なのだが
3Dの方式がテレビと同じ為、割安のSONYの3Dメガネらしく、
実際にBRAVIAで使用可能だったとの声が高い。

製品としても使いやすそうなので、今回はこちらを購入した。


で、実際にアーム取り付けの24インチ液晶と比較すると写真のようになる。
40インチは圧迫感があるといわれるが、そこまでではなかった。
薄型なので机もスッキリする。

気合いを入れて掃除したこともあるが、机周りがスッキリして満足感は高い。

2012年1月11日水曜日

自室のPC環境の更新①

~40インチテレビのモニター化~

 自室のPC環境の更新を考えている。

 私はデュアルディスプレイ環境だ。
 パソコン操作用の主モニター(24.1インチ16:10)と
 マルチメディアモニターを使用している。(27インチ16:9)を使用している。

 最近、値段が下がってきた40インチテレビを、
 27インチ置き換えでマルチメディアモニターに充てたいと考えるようになった。

 40インチTVは41000円から調達可能になった。
 しかも最近のモデルは軽量化して14kg~17kgといったところ。
 取扱いも良くなった。

 狙い目はSONYの3D対応モデル。
 40EX720で53700円 4倍速 ※52500円から値上がり
 40HX720で62974円 8倍速 ※一時値上がりし、また値下がり中

 ※両モデルにはもう少し細かな違いがあるが、エントリーモデルのEX720と
  気持ちハイエンドだが売れずに流通在庫の処理にかかったHX720となる。
  HX920が現在の真のハイエンドなのだが、価格帯が異なる。


○HDMI入力4系統
○4倍速ないし8倍速モデル(アニメ視聴には最適)
○RFリモコン(赤外線リモコンより低ストレス)
△3D眼鏡別売だが3D対応
△画の好みは分かれる
×遅延は大きい(ゲームには不向きといわれる)
×USB録画機能は貧しい(1系統、裏番組録画不可)


 3D眼鏡は別売だが、3D不人気のおかげで下落率が高い。
 (LED化してから)画質の好みは分かれるし、
 遅延はよくないと噂される。

 が、SONYのTVはRFリモコンで、赤外線と関係なく入力切り替えが可能だ。
 他社ではあまり見ない機能だが、リモコン操作のストレス軽減が甚だしい。
 これは主にCh切り替えより、入力切り替えを念頭に置いている。

 実際に切り替えた映像が表示されるまでは若干長いかもしれないが、
 操作の受付時間は最短ではないかと思う。

 好みは分かれるかもしれないが、表示に時間がかかるのは許容範囲内なので
 メリットの第一点に挙げたい。


 HDMI入力が4系統存在することも大いなるメリットだ。
 この価格帯で4系統入力はちょっと珍しい。
 Wiiを遊ばなければD端子は不要だと思っているし
 DVI-D端子もHDMI変換可能なのでこだわりはない。
 切り替えがし易くてHDMIが4系統、というのがSONYの特色になる。


  HDMI1:主PCのサブ画面(動画再生/ゲーム画面)
  HDMI2:副PCのメイン画面(PT2録画専用機)
  HDMI3:ゲーム機(Playstation3)
  HDMI4:ゲーム機(XBOX360)
   ※将来WiiUを追加予定

 ゲーム機2系統、PC2系統を切り替え可能なはずなので、
 とりあえずは十分、ということになる。
 HDMI2系統では買う価値なしと思うし、
 3系統でも、よほど安くなければ納得できない。
 切り替え機を入れるのは問題外なので、
 やはり入力端子数は重要だと思う。

 ゲーム機側のHDMIを差し替える対応はアリだと思うが、
 将来的にHDMI接続機器が増える可能性がある。
 3系統だと不足を感じるハズなので、4系統欲しいところだ。

 録画用PC自体は D-sub15pin で代用可能かもしれない。
 ただ、 WiiUを買うだけで、HDMIの数はギリギリになる。
 やりくりしてギリギリよりは、余裕がある方が美しいと感じる。
 


 また、個人的にはSONYの画作りは東芝より好みなのだが、
 これはかなり少数派に位置するだろう。

 REGZA42Z2を所有してるが、録画機能を評価しただけで画は好きではない。
 が、パネルによる違いがあるかもしれず、私が外れを引いたからかもしれない。
 

 PC用モニターとしてみると、録画機能も不要だし、3Dもおまけでいい。
 ちなみに3DTVとしての機能に限って言えば、
 東芝の方が評価は高い。

 37ZP3が85991円
 42ZP3が122646円

 ただ価格帯が異なるので、安く調達したいという趣旨には反する。
 3Dにこだわりがあり、東芝の画作りが好きな方向けだろうか。

 価格の低下を待って購入に走るか思案中だ。


 ちなみにHDMI入力のメリットには、スピーカー環境の一本化が可能なことも大きい。
 HDMI1本で音も映像も伝達できれば、出力にも影響する。
 音を使用するスピーカーをTV出力の1系統に絞れば、
 音の入力もHDMIで一本化、出力もHDMI1系統で
 その先を豪華にすれば良くなるハズだ。

 リモコンでの操作も容易だろう。

 その為には最低限、PC側の音の出力もHDMI化しなくてはならないが、
 昨今のPC事情では不可能なことではない。
 音にさしてこだわりがないが、テレビ側で音を出せれば
 便利だな、とは考えている。



 PT2を所有しているのでテレビを見るのはおまけ程度
 今まではtorneを利用してきた。

 ただ大晦日や正月番組など、リアルタイムでテレビが見たい場合もある。
 リモコンでパっと切り替えられるテレビもいいな、と最近は考えるようになった。