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2012年10月25日木曜日

iOSラインナップの完成 君臨するA5チップ

 iOSデバイスは今後、A5チップの制約を長期にわたって受けることが確定した。iPad2、iPad3(A5X)、iPad mini加えてiPhone4S、iPod touch(iPhone5同時発売)である。A5チップを上回るデバイス、つまりA6チップ採用製品はiPhne5とiPad4(A6X)である。iPad miniが新製品であり続ける1年、1年型落ちとなった1年、計2年はA5が君臨し続ける。

 つまり今後の標準機能はA5というデュアルコア環境になる。これはA4チップという初代iPadが旧式化した事を明示すると共に、デュアルコア化をアップルが推進する事を明らかにしたものだ。推奨動作環境としてのラインがデュアルコアに改まったのだと思う。かつて3GSでA4チップ以前を切り捨てた。あれの再来が今回起こったようなものである。

 ただ現時点で、iOSデバイスについて有力なソフトウェアベンダーは存在しない。PCにおけるAdobe製品や、CAD製品といった特定ニーズに結びつく製品は開発できていない。正確には、かつてのGoogleは、PCにおけるAdobeに匹敵するかそれ以上の製品ラインナップを誇っていたと思うが、マップの切り捨て以来、ソフトウェアのリリースにおいては冷えた関係である。かつてFlashにおいてあれだけAdobeと争ったのも、AdobeのPC業界におけるシェアを恐れた以外の何物でもないだろうが、ソフトウェア環境が早期に成熟するとそれが成長阻害要因となることを嫌った可能性もある。

 ともあれ、アップルはゲーム用途以外では、市場のかじ取りを困難にする強力なサードパーティーの出現を嫌う傾向にあるといえるが、iPadの性能を使い尽くすことを消費者に期待されているアプリは存在しないのではないかと思う。

 わかりやすく言えば、PSPにおけるモンスターハンターや、PCにおけるFPSやRPG系のゲームジャンルだ。ゲームコンソールとしてのiOSデバイスはコントローラーという点において致命的な欠陥を持っていると思うが、ハードウェア性能的には現時点でも十分以上な性能を誇っている。それでも普及しないのは、時間をかけてタイトル開発しても世代交代が速くて陳腐化するのを恐れたためではないかと思う。(スマフォのアプリの安価さが嫌われたという側面も間違いなくあるが。)

 今回、A5のラインナップを増やしたのは、A5チップの再利用による利潤確保という巷で噂の理由とは別に、「こんなもんでいいでしょ」APPLEの成長限界が感じられてならない。「ハードウェアは成熟期に入り、ある程度固定した環境をターゲットにアプリを開発してください」という事に感じられる。モンハン的市場牽引タイトルの作成を2年で行いたいのだろう。最悪は自社で開発するという事でもある。ゲームかどうかは別として、ソフトウエアに注力するのは間違いない。

今回、iPad3→4の世代交代が半年程度と早かったことが問題視された。サイクルが秋発表に変更したと囁かれている。本当にそうだろうか? 図にするとわかりやすいが、iOSのハード進化は激しく、世代ごとに倍性能に進化している。iPad4で当初の4倍相当になったはずだ。(iPad2→3はグラフィックの強化しか行われていない)

 最低ライン A4(2010.3):iPad1/iPhone4  ×1性能 順次切り捨て
 推奨ライン A5(2011.3):iPad2/iPhone4S ×2性能 今後2年の柱
 最高ライン A6(2012.9):iPad4/iPhone5   ×4性能 

 戦略的中継 A5X(2012.3):iPad3

Appleの狙いはどちらかといえば、iPhone5投入後、適度な間隔をあけてminiとiPad4を投入して、iOSデバイス戦略全体をはっきりさせたかったのだと思う。つまり上記のラインナップ完成で、ハードについて一区切りしたと宣言しているに等しいのではないか。今後の主軸もA5だというメッセージが、iPad miniの発表で伝わったはずである。

A5チップ自体は、2011年からなので既に1年超経過している。2年足せば3年超となる。本当にそんな長期政権になるだろうか? だが、iPhoneの世代交代について見ると、4Sが格安携帯として延命していることがわかる。iPohne5のリリースタイミングから見て、そこから2年間は4Sの性能で十分とAppleは判断していると考えられる。iPad2は併売されているし、iPad3がディスコン化しても2は併売されそうな勢いだ。iPad3は3と明示されなかったのは、恐らくA6Xモデルで置き換える意図があったからに違いない。歴史的に抹殺されそうな勢いで、実に興味深い。

その判断の裏付けになるのは、iOSの進化の程度だろう。チップ性能の進化が影響したのは、実はiOSの進化による部分が激しかった。iOSが必要とする機能追加のために高性能チップが必要という側面があった。逆に言うとiOS自体を上回る高性能・高付加価値ソフトが存在しなかったのだ。

 アップルの戦略は、明らかにA5を主軸に据えている。今のPC業界でも、特にノートパソコンは、デュアルコアが主流で、クアッドコアは一部のハイエンドという位置づけが多い。アップルはA6でクアッドコアを提供しているので、大体PCのラインにのったラインナップを実現できている。最低ラインがシングルコア、推奨ラインがデュアルコア、最高ラインがクアッドコア。これは、A4,A5,A6のラインナップの実情と完全に一致する。

 「これでいいでしょ」というのがアップルの本音として透けて見えるようだ。ハードウェア環境の構築はこれでほぼ完了となり、今後はソフトやサービスに注力化するのだろう。微妙なモデルチェンジはされるだろうが、倍の性能にする必要性が、今後は薄まってくるはずだ。ソフトウェアラインナップの成熟と半導体の進化の程度で流動的に決まると思うが、2年、あるいはもっとこの傾向は続くと思われる。

 Appleに同情的な見方でいえば、成長に疲れたのではない。A4投入以来目指してきた製品ラインナップの構築に、iPadの世代を重ねることでようやく成功したところなのだ。半導体の成長も計算に入れていたとはいえ、概ね計画通りに進行できたと安堵し、製品のリリースを間に合わせてきたとほめてもらいたいところではないだろうか。ようやくこれでひと段落ついたのである。ソフトが未成熟なのに年々ハード性能を上げてきたのは、ここに到達するためだったという事だ。

 恐らく今後、iPadもiPhoneも今まで程の劇的な進化は遂げないのではないだろうか。iPad miniはその決意表明ではないかと思う。Retinaモデルは1年後に出るだろうが、それにしたって2年はA5,A5Xで食いつなげる。miniの世代がA6にシフトするのが、おそらく2年後。その時には新たなA7チップが登場してると思われるが、それまではハイエンドもA6のモデルチェンジで食いつなぐのではないかと思っている。ハードラインナップの性能が隔絶しすぎても意味が無い為だ。

 その理論でいえば、iPhone5の次は、5S的な成熟モデルになる。APPLEとしては収穫期に入ったととらえているが、挑戦し続けていないiPad miniのマインドが株式市場では否定的に受け止められたようだ。おそらく収益が伸びれば株価は改善すると思う。

 だが、ジョブズが生きていればminiは無かった、というのは誤りではないかと思っている。Appleの戦略は一貫している。ハード性能の伸びが一種の踊り場に入るのはわかっていたことだ。iPad4自体は、高性能モデルだったので、miniの失敗は性能より価格面だったかもしれない。iPad4の半値に抑えれば、分り易い価格で、NEXUS7より高額でも許容される金額だったと思われる。価格の面は、ジョブズのリーダーシップ不在が顕在化したのかもしれない。

 これ自体も失敗といえるのかどうか?、A5から当分進化しないのだとすれば、次のminiはRetina&A5Xになる。今は良くても、その時に値下げをするのを避けたいのならば、miniの価格は現状で抑えなければならなかったのだろう。おそらくその時に、現行miniはディスコン化せず、値下げして併売されるはずだ。そこまで考えてのminiの価格だろう。比較対象となるNexus7が、安すぎともいえる戦略的価格で投入されているだけで、Appleはそれに付き合わなかった。こうしてみるとNexus7は、実はメーカーにとって売れすぎては困るモデルなのかもしれない。敵であるAppleの戦略に影響を与えるために安価で投入されたが、品薄なのは人気もあるだろうが、赤字モデルであるがゆえに生産を絞っている側面もありそうである。今回得点を稼いだGoogleと、着実に自社戦略を守るApple、市場はGoogleの勢いを評価しているようだが、長期的にはどうだろうか?

 APPLEの躍進は、半導体の進化と直結していた。IntelCPUの採用然り、A4チップの採用然り。だから、半導体の進化が止まると停滞の始まりと見なされがちだ。だが、Appleの基本思想はソフトウェアで、ハードはそのおまけに過ぎない。ジョブス以前の非インテルCPUのMacはそんな代物だった。

 じゃあまあ製品としては何を買うべきだろうか?

 個人的に最強なのは、iPhone5で間違いないと思う。持ち歩きと性能のバランスは申し分ない。画面サイズについても、iPadを持ち歩くのと天秤にかけられるし、自宅やオフィスではAppleTVを使い、テレビやモニターに出力する手もあるからだ。iPadが欲しいのなら、miniが欲しい人は買えばいいと思う。ただまぁ、Retinaモデルまで待つのが賢いかもしれないし、そうすると2年後の新製品までの発売が短く悩みどころかもしれない。

現実的にはA5デュアルコア+Retinaで、型落ちで整備済み品がiPad2と同価格に値崩れしたiPad3が一番買い頃といえる。当分A5あれば十分な性能といった環境が続くと予想されるためだ。Retinaはそれ自体に満足感があるし、A6Xは高性能だが使いこなすアプリが出なければ、宝の持ち腐れのまま2年経過する。iPhone5を持っている人なら、iPad3で十分ではないかと思う。

 逆に単なるタブレットを探しているだけなら、LTEモデルのiPad4はちょっと魅力的かもしれない。料金やサービス次第だが、競争激化でお得感が強まる可能性はある。GPSが欲しいけどWi-Fi運用するつもりなら、Nexus7を買う方が幸せになれる。iPadはWi-FiモデルにGPSを搭載していない為だ。あと価格、これを重要視するなら、iOSを諦めてNexus7にするべきだ。あれは意図的に価格を低減した、本当にお買い得な製品だからだ。

 個人的にはRetinaが安かったら買ってもいいかな、という立ち位置で行くつもりだが、iPhone5+NEXUS7の組み合わせの方が持ち歩きでは最強な気がしてならない。

2012年10月15日月曜日

sprint買収

 ソフトバンクによるSprint買収がどうやら本決まりになった。瓢箪から駒みたいな話だったので「企業体力に見合わないソフトバンクの勇み足か?」と考えていたのだけれど、どうもそうではなさそうに思えてきた。

私が思うに今回の話は、日本の資本投下によるアメリカのインフラ事業の再生ではないかと思う。赤字垂れ流し企業を日本に押し付け再生してもらえればいい、と考えても不思議ではない。そもそも論でいえば、日本政府や、アメリカ政府が感知しないところでこれだけ大きな買収話が持ち上がるのはおかしい。外国人持ち株比率の問題もあるという話だった。これらをクリアするのは、両国政府の協力や了承なしとは考えにくい。

 両国政府が合意していたのだとしたら話が速い。おそらく、アメリカ政府からインフラ企業に対する友好的買収の打診が日本側にあったのだろう。日本側(おそらく総務省)はそれを取りまとめ、融資する銀行や、取りまとめる事業会社(ソフトバンク)と段取りをつけた。そうでなければ、巨額の出資をあっさりと銀行団が「はいそうですか」とばかりに用立てるはずがない。

 総務省とソフトバンクといえば、プラチナバンドの割り当ての当事者である。買収されたばかりのイーアクセスもそうだ。全てが、そこから始まっていてもおかしくはない。周波数割り当てには、無償なのはおかしいという議論があった。周波数割り当ての条件として、今回のSprint買収があったのではないかという気がする。もしくは当初の周波数割り当てには関係せずとも、イー・アクセスの買収の裏には密約があったのではないか。

 イー・アクセスの買収は適切過ぎた。ソフトバンクが喉から手が出るほど欲しいものをイーアクセスは2つ持っていた。iPhone5に適したネットワークと、プラチナバンドである。私はプラチナバンドを2つも占有するのは総務省の横やり(認可取り消し)があるのではないかと考えていたが、Sprint買収をソフトバンクが行う報酬だと考えれば納得できる。総務省が仲介すれば、孫社長がKDDIを出し抜くことなど簡単だったはずだ。

 米国にとってのメリットはどうか? 円高の今、日本の資金は数倍の価値を持つ。米国内の事業立て直しに、安定して宗教や政治的なしがらみの少ない同盟国日本の資金を使いたいという思惑は強いはずだ。むしろ米国は その方法を模索していたのだと思う。

 単に専門外の銀行に金を出させるだけでは事業の再生は成功しないが、JAL再生に見られるように、企業家として優れた能力を有するグループにゆだねれば再生の可能性はあると見たのだろう。孫正義の立て直し手腕はともかく、携帯業界におけるキャリアは重視されたに違いない。赤字を垂れ流す企業なので、ダメでもともとという側面もあっただろう。テストケースとしては、勢いがある点を評価されたかもしれない。

 そう、赤字を垂れ流しているというのがこの話の最大のポイントだ。買収額については、銀行団がそれを手当てする。が、毎月の赤字額の補てんまでは含まれてはいないはずだ。当然、黒字化が目標となる。具体的な戦略は不明だが、孫流経営が期待されているのは、黒字化ないし、赤字隠しにおいてだろう。

 ソフトバンクは、世界で勝負する機会を得た上に、日本で有利な買収の成功(イーアクセス)と、プラチナバンドを取得できた。

 総務省は、アメリカからの難題にこたえてつつ、日本の携帯キャリアが世界で活躍する道を示すとともに、国内から海外にソフトバンクが注力する道筋をつけた。たとえば、日本の携帯電話メーカーが海外で販路を拡大できる可能性が期待されている。

 米国は、同盟国日本という政治的悪意が少ない外資による買収によってインフラ事業を再生ないし構築させる目途が立った。将来的に円安誘導すれば、Sprintを米国企業が買い直してもお互いに損はないことは計算済みだろう。つまり長期的にはいつかはこの円高水準は是正されるとみていい。事業再建まで赤字を垂れ流しても、ソフトバンクの金、日本のソフトバンクユーザーの資金である。ある程度の所で再建できる見通しでいるだろうが、駄目でも最悪日本政府が補填すればいい。

 銀行にとっても、総務省が音頭を取って、つまり最悪政府が尻拭いしてくれる融資先なのだ。巨額すぎて潰せない企業というのが存在するが、おそらく今回の買収でソフトバンクは日米両政府から配慮される存在になりおおせたといえる。ソフトバンクの経営が仮に行き詰っても、総務省的にはプラチナバンドを軸にした事業再生が可能だと判断しているのだろう。ソフトバンクに与えたプラチナバンドは、ある種の担保であり、孫正義が使いこなせなくても、その後継者ないし再建人が使いこなせばよいのである。

 そう考えると、私は孫正義はだいぶ大きなギャンブルに出たなと思う。両国政府が配慮するといってもそれは当初のことであって、行き詰ればさっさと回収にかかり、別の人間に事業再生をゆだねるだろう。孫正義という、型破りの経営者がまず選ばれたのは、駄目でも代わりになる堅実な候補者がいるからではないだろうか。

 JALを再生させた稲森和夫が果たした役割は大きい。おそらくそれは、政府の配慮があれば巨大企業も再建できるという確信だ。ANAのような企業は割を食ってしまうが、巨額の赤字を垂れ流すのとどちらが健全か、答えはおのずと明らかだろう。

 株価に関しては全く分からない。おそらくSprintによる赤字が織り込まれ、下落せざるを得ないと思う。一時的に上がるときがあっても、相場的には下げ基調になるのではないだろうか。Sprint買収は少なくとも日本の既存ユーザーに恩恵はなさそうである。屋内の設備投資についてはさらに悪化しても不思議ではない。

 これは総務省的にきっと良いことなのだ。現状でおそらく国内大手三社の勢力図は固定する。ドコモは今までiPhoneを発売してこなかった。ドコモが条件を飲まなかったことが最大の理由とされるが、その背景にはもしかしてトップ企業への監督省庁からの制約もあったのかもしれない。ドコモが次のiPhoneを発売し、完全に3社横並びになっても不思議ではなくなったと思う。iPhoneは別にして、ドコモが反撃するとすればこのタイミングしかない。何らかの大きな動きがあると思う。

 正式な記者発表を経てみないとわからないが、今回の話は、日本企業による米国企業再建のテストケースであり、今後そのような事例が続くかもしれない。銀行の再建もまぁ無くはなかったが、恐らく今後はこのような例が他の業種でも出るのではないかと感じる。

 私の読みでは、ソフトバンクはかなり苦しむことになる。株は、買わないほうがいいのではないか。この後伸びる可能性があるとすれば、それはドコモだ、と思う。孫正義の成功により、ソフトバンクモバイルが大いにその価値をあげる可能性は勿論ある。ただ、思い切り株価が下がってからでなければ買わないほうがいいだろう。赤字が問題視されれば、おそらく株価は下がらずにはすまないし、米国政府の動向によって大きく乱高下するようになってしまうのではないか。まぁそれが、相場師にとっては格好の勝負どころなのかもしれないが。

2012年10月4日木曜日

auとソフトバンクのガチバトル

 イー・アクセス買収はKDDIが進めていたものを、ソフトバンクが横からかっさらった模様。問題解決は企業買収によって成し遂げるソフトバンクの得意技発動です。auに勝つためには高い買い物ではなかったかもしれませんが、周波数割り当て返上の噂もちらほらささやかれていますね。

ソフトバンクのLTE基地整備環境が激的に改善したとされるわけで、iPhone5における競争の激化が消費者には得に作用しているようです。(テザリング解禁、通信規制緩和に続く流れですね)auへのソフトバンクからのMNPが急増していたというKDDIの田中社長の話があるので、ソフトバンク的には何かしかけないとヤバかったのでしょう。

で、ここにきてKDDIが仕掛けたのが、iPad miniの発売。日経新聞の報道ですが、Appleの正式発表前は公開禁止のKDDI側の意図的なリークもあっても不思議ではない情勢です。なので、確度は高いでしょう。iPad mini自体の国内報道も抑えめでしたが、ほぼ確定しましたね。

iPad miniは、LTE対応で、小型化で持ち運びやすく、低価格化したと予想されています。携帯キャリアが販売するのにうってつけで、ソフトバンクが行ったような同時購入キャンペーンを、KDDI側も実現可能です。加えて、選択肢が広がるという事は、iPhoneはソフトバンクでもiPadはauという選択肢もあるわけで、ソフトバンクにとっては純増数への影響も懸念され、地味にイタイ攻撃ではないかと考えられます。

iPadをwi-fiでなく3G/LTE内臓で購入する層は、2年間LTEをきっちり使う優良客でしょう。LTEのデータ通信費は両社値上げしていましたが、セット販売での値下げ展開もあり得そうです。

auのiPhone5へのMNPを3月末で計画している私としては、「もっとやれー」「つぶしあえー」という感じです。旗色的にはKDDIの勢いが陰ると見えますので、そこも嬉しいところ。

MNPのキャッシュバックも増えてきました。現在auへのMNPで1万円キャッシュバックの店が出始め、1万5千円の店もちらほら出ているとか。iPhone5の入荷がいつになるかというのが不明なのですぐに飛びつくのがいいかはわかりませんが、半年待てばキャッシュバック金額が増えると期待です。

置いてけぼりのドコモは、販売店によるMNP一括位しか見るべきものがありませんね。ギャラクシーS3辺りを、MNPで一括購入すれば結構安く運用できてそれはそれで結構かもしれませんが。