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2011年6月23日木曜日

iPad3へ向けて

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21841520110622

 iPad3での最大の進化は液晶面になりそうだ。2560☓1920(4:3)クラスという噂が根強い。
 それを10インチ前後の液晶サイズで使用し、高精細さを売りにするらしい。

 iPhone4が960☓640(3:2)で326dpiを実現している。
 iPhone3Gが480☓320(3:2)で163dpiなので、単純に倍になった。

 つまり、iPhoneでは 液晶のアスペクト比は変えずに解像度を倍にした。
 こういった過去のアップルの戦略が、噂のベースにはある。

 現行iPad1&2は、1024☓768(4:3)の解像度である。再生処理能力として720P(1280☓720)の解像度の動画を再生可能だが、搭載液晶は枯れた4:3の液晶で、Dot by Dotでの再生できなかった。16:9でないことを含め、解像度も物足りないわけで、iPadのスペックの中で手薄な印象はある。

 特に電子書籍をターゲットにした場合、色味もそうだが、高精細さというのは大きな要件になるので、iPadが目指すべき性能であることに異論はない。

 その一方で今のiPadという製品にとって必要な性能かといえば疑問は残る。iOS搭載機としては主力は今もiPhoneな訳で、iPadにそこまで高精細な液晶を載せて採算がとれるか、という事だ。また、2倍の法則で言えば、2048☓1536となるわけで、過去の指標から言えばありそうな数字だ。液晶としては特殊解像度に思える。製品台数が見込めるiPhoneに対し、汎用的な液晶を採用したiPad系列ではチョット考えにくい。

 液晶としての平凡さから言えば、1.25倍すると1280☓960になる。720PをDot by Dotで再生可能になる上、液晶としては小慣れた解像度だ。高品質な液晶を採用するにしても、単価もそこまでは上がらないだろう。

 iPad2の頃から液晶の変更は話題に上っていたが見送られた。iPad2ではデュアルコア化、カメラ搭載、軽量化の恩恵が大きく、差別化要因としては十分だった事が理由だろう。ただ、今回A5プロセッサの高速化やカメラの高性能化だけではモデルの差別化が行いづらいのも確かだ。iPad3では、液晶の変更はある可能性が高い。

 個人的には、iPad3は、iPad1からの買い替えをメインに、1280☓960の解像度を搭載してくるのかなと思う。iPad2から買い換えるほどではないが、iPad2購入を見送った人は満足する辺り。そのつぎの段階、ipad4か5で2560☓1920に到達するのではないかと思う。この場合、1280☓960の倍だし、今から準備してそのころ生産されていると考えると辻褄があう。

 今、話題にのぼる2560☓1920の話というのは、少し先の話、直近のiPad3でなく、準備が開始されたiPad4かそれ以降の事ではないかと私は考えているがどうだろうか。

 iOSデバイスの特徴に定期的なリリースと買い替えがあるので、AppleがiPad4以降の準備を開始しているのは至極当然の事だ。なので、1年間隔でなく、少し短い間隔でiPad3を1280☓960の解像度で出す、と予想している。言わば、階段を登る途中の踊り場のような存在だ。

 その後、同じ間隔で2560☓1920のiPad4を出すのではないだろうか。その方が、単純にiPad3を2560☓1920にするよりも投入時期を遅らせられる筈だ。プロセッサの処理能力も高速化しないと高精細化した液晶に十分に対応できない可能性がある。おそらくデュアルコアから4コア化を実現しないと、十分な性能を発揮できないだろう。PSvitaへの対抗から言ってもクアッドコア化は当然Appleの視野に収められているはずで、現行のA5プロセッサの次の代が出てくるまで、高精細化も見送りではないか。その点から見ても、高精細化は1-2年後を見据えた話ではないかと感じられる。

 無論根拠のない勝手な推測なのだけれど、AndroidやWindows8を含めたタブレット端末で首位を維持する為に、それくらいのビジネスプランを持っているのがAppleではないかと考えている。Appleはソフトウェアは比較的強い為、ハードウェアの魅力が見劣りしないように工夫する可能性が高い。

 結論としては、2560☓1920の解像度を搭載したら買い、という事になるが、多分登場までは、まだもう少しかかるのではないか、ということになる。私の予想では、クアッドコアとセットだと思うので、それまでは僅かな進化に留まらないと、ハード性能のバランスが悪くなるだけだと考えている。

2011年6月10日金曜日

WiiUの予想される問題、課題

 WiiUは任天堂のお一人様向けゲーム機という印象だ。HDMIがついたHD対応のWiiといってもいいし、モニター付きのコントローラーは情報表示をタッチパネル側に集約することで主画面の表示をスッキリさせる効果がある。ゼルダの伝説のWiiU動画を見る限り、実にDS的発想のコントロー ラーだとも言える。SONYが出す499.99ドルの3Dディスプレイと接続すると楽しめるかもしれない。

  懸念される点は、コントローラーの重量と価格、WiiソフトのHDアプコンが3DSのようにボケボケにならないかということ。ネットワークの性能。ソフトのラインナップ、独自規格の光ディスクの容量不足、GPUの性能といった点だろうか。正直、2012年発売ということで詳細が詰まっていない印象だ。仮組みが終わって、製品としての最終仕様確定はまだこれからなのだろう。

 コントローラーの重量は重い?

  モニター付属であのサイズなので単純に考えると重い。おそらく長時間ホールド状態を維持するのは厳しい。膝上に抱え込むスタイルになるだろう。イメージのように画面に重ね合わせる動作が、長時間になると辛くなることが予想される。腕力を鍛えるのに最適かもしれない。iPad2に慣れると、iPad1の重量にビックリする。子どもの玩具としては厳しいのではないだろうか。

 コントローラーの別売はなし?

  モニター付属なので従来よりも高額になることが考えられる、というか本体1つにつき1つと、事実上1:1の関係と決まった。 Wiiのコントローラーが接続可能なので、クラシックコントローラー的なものがバラエティゲームの主役になるはずだ。Wiiの延長線という事で言えば悪くないと思うが、お一人様向けゲーム機という印象が強まる。

 ③HDアプコンはなし?

  WiiゲームのHDアプコンについての正式発表はない。現時点ではその品質を危惧する証拠はないが、正式には「後方互換性がある」という情報だけなので、3DSで起こっ たことが発生する可能性はある。「HDアプコンはない」という関係者の発言もあるようなので、1:1だと画面が小さく、フル画面にするとボケボケという可能性が考えられるだろう。また、重要とは思えないがゲームキューブとの互換もないようだ。

 ネットワークはWii並?

  WiiUのネットワークの詳細は不明だ。ネット対戦対応を謳うソフトがあるのでネットワーク対応は当然として、規格は未だ見えてこない。親機とコントローラーの接続は無線の為、何らかの無線技術が本体に内蔵になる。有線は端子すら見当たらないので、USBで増設するスタイルが想像され、おそらくWii並のネットワーク機能になる。

 ⑤ソフトのラインナップはどうなる?

 ソフトのラインナップは未知数だ。発売時期を考慮しても、まだ開発が始まってすら居ない事が考えられるし、そもそも任天堂の開発ラインはそこまで多くないと思われる。DSWiiへのソフトウェア提供に加えて、3DSの立ち上げとWiiUへのソフト提供をこなす必要がある。3DSですらテコ入れが必要な状況は誰の目にも明らかなので、WiiUの発売はギリギリまで遅らせてくるだろう。思い切って3DSDSWiiで完成間近以外のタイトルを切り捨てても、十分な数と質のソフトが揃うかはギリギリの所だ。正直、ローンチソフトについてはサードに大きく依存せざるを得ないだろう。

 PS3/XBOX360と似たコンセプトのゲーム機で移植が容易と噂されているが、E3でのサードのゲームはPS3/XBOX360版の映像だった。本体の性能次第だが、真面目に開発するには時間もないし、ハード台数(市場シェア)も不明だし、移植に毛が生えたような作品でお茶を濁される可能性が高い。PS vitaの新鮮味に対して、メーカーの意欲を刺激するかと思えない。

 ⑥独自規格の光ディスクは25GB

 公式発表はないが、BD一層並とされるWii U3DSでのソフト開発の難しさに低容量のROMという問題があるので、BD一層並というのは最低限のハードルをクリアーした格好となる。Blu-ray再生機として期待する消費者はないと思うが、25GBの容量はPS3でもそろそろ厳しくなってきた分量。正式発表がないが、これより容量が少ないようだと注意が必要に思われる。ただ、HDDが存在するので、DVDメディアをインストールするという解決策も存在するだろう。

 価格も決まってない発売時期も曖昧、性能もPS3/XBOX360並という事で市場の反応が冷ややかで株価が下がっているのも仕方が無いかなと思われる。3DSが失敗の烙印を押されているだけに尚のことそうだろう。WiiHDを待ってWiiを買い控えていた人は、WiiUを待たずに現行のWiiを買ってしまうほうがいいかもしれない。発売までまだかかるという時間的な問題も多いにあるし、価格も小慣れてきている、ソフトウェアラインナップの当たり外れも明確化している。3DSで懲りた私は、Wii Uは静観するつもりだ。今の時点で有名クリエイター(ソフトウェア開発者)の肯定的な評価が少なく感じられるのも気になるところだろう。出す順番としては、3DSよりWiiUを先に開発するべきだったし、今となっては3DSのテコ入れを優先するべきだろうとしか言えない。3DSをあっさり切り捨てたかに見えるのは、余り感心できた態度ではないと思う。任天堂も、それほど追い込まれているのだろうか?

2011年6月3日金曜日

リメイク作品は第2段階へ

 コナミは、PS3と360での過去作のHDリメイクを発表した。サイレントヒル、メタルギアソリッドやZOEだ。これはカプコンのモンスターハンター3(3D版も存在)HD化と微妙に異なるが、同じコンセプトを感じる。売れるソフトに付加価値をつけたリメイクである。

http://www.konami.jp/kojima_pro/e3_2011/jp/hd_mgs.html

 将来的なNGPでの動作ないし流用も視野に入っていると思われるので、かなり楽しみではある。優良コンテンツを有するメーカーは多いし、スクウェア・エニックスでも昨年末のタクティクス・オウガ等、過去作のリメイクには熱心だ。現在、最も熱い注目を注がれて開発が進んでいるのは【俺の屍を超えてゆけ】だろうか。オリジナルの作り手が、新しいスタッフと行う共同作業は他にも発展する可能性があるし、下手な新作よりも売れ行きは計算できるし、過去作の補完はユーザーにとってもメリットである場合が多い。

 一方の任天堂は、ようやくeショップやブラウザのアップデートを発表したけれど、3D化される過去作は決定打にかける印象だ。


 DSiの引継ぎについても不満が残る内容のようで、先行きに不安はある。Wiiのバーチャルコンソールの品揃えの良さから言えば、レトロゲームは任天堂に分があるように感じている。SONYのゲームアーカイブスにも優良ソフトは多いが、PS1時代が主力のため、FC、SFCやメガドライブ、PCE、MSXからアーケードといった多彩なハードが結集しているのは魅力だ。3DSにそれが受け継がれたら悪くないハードになる。尤もそう考えているのは3DSを購入した側の論理で、そうでも思わなければ浮かばれないからかもしれない。

 ただ3DSのコンセプトに64ゲームのリメイクがあったことは、今のソフトウェアのラインナップからも明らかだ。ゼルダの伝説やスターフォックスが該当する作品と言える。

 リメイク作品は、制作進行的にも売り上げ的にも計算を立てやすいのがメリットだろう。その中には、人材育成という要素もあるのではないかと感じている。少なくともそのハードでのゲーム作りを習熟させる事で、経験豊富な作り手もハードに最適化できるし、経験のない作り手も名作の制作を体験させられる。

 そう考えると3DSのeショップやSCEのゲームアーカイブスは、単なるエミュレーション動作であるので、少し次元が低い。過去作品を別ハードで動かすところから、移植新作としてつくり直す流れにゲーム業界はシフトしてきている。つまり、金も人もかけるがそれに見合うほど儲かる市場にリメイク市場が成長した。第2段階に入った事が誰の目にも明らかになった。

 海外作品でもGod of war1&2のHDリメイクのような例が存在するため、これは世界共通の流れと見てもいい。ユーザーが欲しいものを作る。これは、常に新しい物へと動き、過去を切り捨ててきた時代からの進化を感じさせる。ゲーム業界は今、踊り場の段階に入った。その兆しは数年前に見えていたが、各社が大きくかじを切ってきたと思っていい。これは懐古趣味がもたらしたブームではなくて、ニーズと環境の結合による正しい選択と進化と見るべきだ。なので、数年後のゲーム業界はもっと活況を呈しているのではないかと私は思う。


 個人的には、PCEの名作を早くリメイクしてほしいな、と感じる。その内、過去作リメイクの続編制作も進む時代になるかもしれない。一向に発売されない新作ゲーム開発への反省が、ゲーム業界にはあるのだろう。ともあれ、新作とリメイク、これが今後のゲーム業界発展の両輪となる可能性が高い。そこに最適化するメーカーが大きく成長することになると思われる。任天堂の取り組みがやや遅いように感じられるが、周回遅れ戦略を標榜していると思われるので、任天堂のあり方としては現状はこれはこれで正しいのかもしれない。(ということは、いずれ過去のポケモン全作品を3DSでリメイクするのかもしれない、と思えてくるが、それはまた別の話、別の予測と言える)

2011年6月1日水曜日

国内携帯キャリアSMS相互接続開始へ 3.15円

 7/13から接続開始、受信は無料

■NTTドコモ
1通あたり5.25円(送達確認なし)、7.35円(送達確認あり) → 1通あたり3.15円(他社宛も含む)

1通あたり3.15円(他社宛も含む)

1通あたり3.15円(他社宛のみ、同キャリア内ではホワイトプランの場合は無料)

九州沖縄セルラー、イーアクセスでもSMSは可能のようですが、大手は3.15円で統一しましたね。老人のように携帯番号しか把握していない層は、SMSを使いたがる傾向が強いので便利になるかと。また、キャリア変更してもSMSは接続可能なので、MNP時の追跡も容易ですよね。個人的にはかなり歓迎したい内容です。MNPへの敷居がまた一つ下がったように感じていますので、次回はドコモに転出してもいいかもしれません。