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2011年4月27日水曜日

PSN最悪の展開へ

 順調なはずのSONY、Playstation3だが崩壊は足元に迫っていた。オンラインの総合サービスであるPSNがハックされ、大量の会員情報が流出した模様。従来の情報では、クレジットカードの盗難ではなく、捏造したクレジットカードを利用出来るというレベルの話だったが、深刻度がアップした模様だ。

 PSNが販売するサービスが無料でハッカーに使用されるという話と、PSNが管理する個人情報が大量に流出する話は、程度に於いてかなり隔たりがある。私はSONYびいきの立場だが、これが事実だとしたら擁護できる内容ではない。クレジットカードを登録しておかない事くらいしか対策はなく、当面、オンラインプレイやDLCの購入、ゲームアーカイブスの利用ができないという致命的な自体になりつつある。

 従来、ゲーム業界におけるハッキングは、メーカーやサードのソフトウェア販売会社が被害を受ける場合が多く、個人プレイヤーが被害を被るのはチートによるゲームバランスの崩壊くらいだったが、今回のSONYの件では、個人情報流出という最悪の事態が起きた。悪用の程度は不明だが、東京電力の原子炉問題と重ね合わせる視点を持つ人も多く、日本企業の危機管理体制の悪さが露呈した悪しき例になってしまった。

 標的が大きければ大きいほどハッカーによって狙われやすいというジレンマがあるにせよ、これからネットワーク依存を高めるPSスイートや、NGPの戦略を推進しようとしていたSONYのゲームビジネスにとっては致命傷になりえる。ゲーム業界事態の崩壊の危機であるかもしれず、今後が注目される。SONYのゲートキーパーの存在はネットの神話とでもいうべき存在だが、世論誘導よりも、こういう危険性の察知や回避にこそそのエネルギーが使われるべきだろう。

 SONYのゲームビジネスが再生できるのか、このまま沈んでしまうのか。昨日の株式市場は任天堂ショックといわれたように、任天堂も不調だ。iPad2は明日、日本発売が明らかになりつつあり、iOS用のゲーム提供が今後益々増えることが予想される。反面、日本メーカーはSONYも任天堂も問題に直面している。日本のゲームビジネスは、曲がり角に来ているのかもしれない。

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