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2012年2月23日木曜日

為替の話

最近、76円台まで進んだ円高が是正されている。

2/1あたりを境に76円から緩やかに上昇し、
現在は80.15円ほど。

昨日はもう少し高かったように記憶しているので
80.50円に迫る勢いだった。
ドル高を危惧していたのだが、少し鈍ってきたようだ。

で、私個人としては今回の為替の円安は材料視されただけの相場的(投機的)なもので、更なる円高のために、ドルを処分する場所を作っただけではないかと思っている。

最大の理由は中東の安定化(イラン問題が核問題化してうかつに手が出せなくなった)事と、アメリカのインフラの程度と、オバマ大統領による経済対策のなさだ。

日本は円高で輸出企業が苦しんでいるとはいえ、海外での用地買収なども進んでいるようだし、震災と円高を理由にした赤字決算も相次いだ。
繰越決算で赤字にする例も目立ったようなので、額面通りの総悲観に陥る必要はないと思う。

円高の恩恵は大きく、ガソリン価格は高騰しているものの世界水準に比べればその上げ幅は小さい。
(本質的には)日本は内需も大きいし、食料品の輸入においても円高は歓迎できる。

震災後に停滞感があってもそこまで不況感が強くないのは、
円高が大きく寄与をしていると考えている。
円安で、国民が幸福になれるとはちょっと信じられない。

日本製でなければ難しい基幹部品も、
円高だから買わないものではないはずだし、
成長分野に関しては他国に投資してリターンを受けるやり方でもやっていけると思う。

中長期的に円高が続くことは楽観視できないが、
少なくともドルに比べればインフレによる減損の影響は少ないと思う。

ドルで資産をもつことを否定するつもりはないが、
ドル建てでも成長国の債券を買うほうが価値の上昇が見込めるだろう。

最後に参考になった記事を。

http://zai.diamond.jp/articles/-/125806

FXについて書かれた記事だが、非常に納得のできる記事だった。
現在の状況についても当てはまっているのではないかと考えられる。

今は踊り場で再び円高に向かうのか、
それともこのまま円安の勢いが増すのか、
介入と相場の新たな妥協点が現在の水準で維持されるのか
今後が注視されるのではないかと感じている。

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