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2011年2月22日火曜日

スマートフォンとゲームの立ち位置

 今日はスマートフォンとゲームの立ち位置について。iPhone4は優れたゲーム機だとAppleは主張しているらしい。私はそうは思わないが、Appleの言い分にも一理ある。綺麗な液晶、ダウンロードによるゲーム配信、ソフトが安価であること、任天堂DSに勝る性能で、スマートフォンは理想のゲーム機と言えないこともない。

 私が思うゲーム機の定義は、ゲーム専用の周辺機器が充実しているかどうかだと思う。iPhone4は液晶に貼るタイプの十字キーなど発売されている。なので半分はゲーム機にカテゴライズしてもいい。この定義で外れるのは、ピピン@ソフトが動作したPowerMacだろうか。WindowsPCも、FPS専用コントローラーの存在からゲーム機認定してもいいと思う。

 私がここで強く言いたいのは、ゲーム機なら本体とソフト以外の周辺環境も整備する必要があるということだ。Appleはゲーム用のコントロールデバイスは全てタッチで済ませる方針なのが気に入らない。Appleは単にゲームの動くプラットフォームを用意しているだけで、どうすればより快適になるかを考えては居ないからだ。

 SONYはコントローラー完備のXperiaPlay以外に、PSSに対応したAndroidのPAD型端末を出すという噂がある。電子書籍リーダーにSONYは力を入れているので当然かも知れないが、PSS対応となればコントローラーが必要になる。おそらくPSPgoと同じくPS3のコントローラーが接続可能になるのではないかと思う。そういった対応は、まず基本形を示さないと、サードも盛り上げにくい。

 AndroidもiOSも現状、ゲーム機としての周辺環境に大差はない。ただ、PSSが登場すればAndroid陣営が活気づき、ゲーム周辺環境が整備される可能性が高い。

 従来、Appleは顧客のニーズに合致した製品を出すより、自社の製品に顧客を合わせることに長けていた。ただ、ジョブズが病気療養で第一線を退いた現在、重大な岐路に差し掛かっている。ゲーム機としてビジネスをするならコントロール系を何とかしないと、これ以上の発展は見込めない。電子書籍リーダーとしてもそうだ。後発品と戦うには、改良を重ねることが重要だ。本体性能向上とかソフト充実以外に、周辺環境整備と最適化が行われなければならない。Appleは伝統的にそこが弱い。そして他社の参入を嫌う。

 iPhone4が次にどう進化すればいいのか、既に消費者には見えていない。ということは、Appleにも見えていないと思う。「次のiPhoneにはこの機能が必須だ」という要素が見えていないし示されても居ないということは、私にはiOSのオワコンの兆しのように思えてならない。

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