任天堂、6月のE3で家庭用の新型HDゲーム機を発表?
個人的には無いと感じる。確かにWiiのリリース予定は崩壊したし、3DSの売れ行きも微妙なのでこういう話が出てくることは理解できるが、技術的なリークの裏付けがない(機能があるけど、採用コアやソフト会社の感想がない)時点で、株式市場の思惑が透けて見えるなと感じる。むしろ、任天堂に対する株式市場からの要求の高まりと見るべきで、任天堂が対応できなければ、株価的には厳しくなっていくだろう。
任天堂は、今夏は3DSを盛り上げていくことに注力するはずで、4月5月6月の3ヶ月連続の自社ソフトリリースに踏み切った。3月が発売延期であいてしまったが、本来は、2,3,4,5月の連続リリースを予定していたかもしれず、実現していたらもう少し売れ行きを伸ばしていたはずだ。この任天堂の動きはよく理解できる。
第1弾となるパイロットウイングス リゾートを購入したが、期待通りの出来で楽しめた。山肌の描写などはPICA2000採用の効果が如実に出ていたように思う。しかしながら、浅いというか、歴代シリーズ作品に比べると乗り物の種類が少ないなどのボリューム不足を感じた。いつもの任天堂の仕上げ具合からすれば、粗いというか、急増した感じが伝わる。ゼルダの伝説も外部の開発会社を使っての移植作のようなので、任天堂の人手が足りていない感じが顕著に伝わってくる。現時点での容量不足が、各ソフトの採用ROMの制限なのか、初期タイトルだからなのかが気になるところだ。今後、おそらく大容量化するのではないかと思うが、大容量対応ソフトが出るまでは油断できないだろう。
6月発売のゼルダ以降は、3DSの機能向上が見えてくるだろう。コンテンツや体験版のダウンロードやWEBブラウザ。3DSは未だにブラウザも実装されていない。今後のアップデート予定に入っているが、そこまで手が回りかねている印象だ。任天堂はけしてそこまでの社員数を誇る大企業ではないので、Wii後継機に廻す人材があれば、3DSの機能充実やソフト開発を進めるだろう。据え置き機は混戦がさけられない上に、技術的要求水準が高く、環境整備も必要だし、ソフトウエアの開発期間も相対的に長くなる。3DSが立ち上がりきっていない今、発表できる段階にあることさえ信じがたい。
ということで、私は任天堂が経営戦略的に3DS中心で行くのは変らないと思う。というか、据え置き機を新規に立ち上げる財政的・人材的余力はないのではないだろうか? Wiiがあのような仕様になった背景には、ソフトウェア開発能力の低下という点があるように感じられてならない。だから、冒険せずにハードルの低いSDでの開発を進めたのではないだろうか。結果としてそれが、HD化への大きな障害として残ってしまった。だから3DS開発で、その点を克服していき、ソフトウェア能力的にも、ハードウェアの部品的にも有利になった数年後に、PS3対抗のゲーム機を開発すると思う。据え置き機をリリースするとすれば、PS4の噂が取りざたされ始めてからになると思われる。
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