モニター対象製品は、防塵防水の小型HDムービーカメラで、直販価格は19800円だ。
・動画カメラ(MPEG-4 AVC/H.264 + HDMI出力)
・静止画カメラ
・リニアPCMレコーダー
・PC用カメラ(Skype等へUSB接続)
・防水(3m)
・防塵
・耐衝撃
・SDHC記録
この辺は、マネシタ電機の本領発揮といえるし、
ビクターとパナの伝統芸の範疇かもしれない。
差別化要素は、リニアPCMの有無とskype対応の明言だろうか。
製品自体が、結構ニッチな用途で面白い。
バッテリー駆動時間に目をつぶれば、
記者が携帯するカメラにうってつけかもしれない。
防水防塵で、コップを倒しても水を浴びてもカメラは痛まないし、
USB充電なので、ノートPCとの組み合わせにも適している。
震災で話題になった、取材先からの配信にも利用可能かもしれない。
幅広い用途が期待できる。
この製品はパナセンス限定販売であるため、価格は19800円。
直販ONLYにすることで、価格.COMも大手家電量販店も関係なくなる。
消費者にとっては値崩れしない製品であり、BOSE製品に近い位置づけになる。
ただ幾らデジカメにはそれなりに定評があるパナソニック製品とは言え、
それだけでは売れないので、実績作りが必要になる。
それが今回のモニター販売となる。
15800円-17800円での販売なので、2000円~4000円は安く購入できる。
オークション形式だが、落札価格が安い方に統一されるので、
購入者間での不公平感は少ない。
確実に欲しい人は17800円で入札すれば、安くなるかもしれないし、
購入を迷う人は、15800円で入札すれば、手に入れられるかもしれない。
金額はあとで変えられるようにしているのも売り手の賢いところで、
早く入札させて、後で値段を釣り上げ可能にしている。
実際、今の消費の冷え込みの中でどれだけ売れるか分からないが、「いい製品は売れる筈」という作り手の意思が感じられる。最も、多機能であって、質が伴うかは分からないのだけれど、この手の製品で日本の大手メーカー製品は少なかった。
一歩間違えばどれもスマートフォンで実現できてしまいかねない機能ではあるけれど、そこに防水という付加価値を付けて差別化をはかっているのは流石だ。売り方といい、台数といい、大企業パナソニックの良く考えられた実験でしかないかもしれないが、松下の戦略思考の一端が垣間見えるようで興味深い企画だと思う。
【追記】
ここまで書いておいてなんだけれど、企画自体ビクターの二番煎じだった模様。なかなか立派なマネシタ電機ぶりだ。ちなみにVHSで有名なようにビクターの筆頭株主はパナソニックである。(ケンウッドの合併前までは親会社だった)
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