iPad2について話してると、機能的な進化が分かっていても、それがどのように使い勝手に直結するか分かっていない方が多い。デュアルコアが凄いことは分かっても、それがつまりどういう事なのかの実感がないのだと思う。そこで実用例を想定してみる。
★カメラ
カメラがついても写真を撮るだけに留まらない。iPadの場合は、写真の加工や、ムービーの撮影・編集、そして3DSでも話題のAR技術に対応できるようになる。そもそも、iPhoneでは既にカメラもARも採用されているので、この手のアプリは豊富だし、盛り上がりも期待できる。既に固められた道がそこにあると言ってもいい。具体例としては、モルツがiPhone用にARを使った広告を展開しているし、今後この流れに追従する企業が出ても不思議ではない。個人的には、今年はARがブレイクする年だと思ってる。iPadでARがいけるとなると一気に加速するだろう。iPhoneでは当然のように出来ていたことが、ようやく実現する。
★デュアルコア&ミラーリング
個人的にデュアルコア化とミラーリングは切っても切れない関係にあると思っている。従来は、A4チップの高性能をもってしてもミラーリングは不可能だったわけで、これは恐らくシングルコアの性能的な限界だった筈だ。今回、デュアルコアにした事でミラーリングが可能になった。まさか、1画面につき1コアを振り分けているわけではないだろうが、性能の余力的にはそれに近い状態にあるのではないだろうか。「デュアルコアは不要だ」、という乱暴なロジックを展開する人は、「ミラーリング不要だ」、といっているのに等しいと私には思える。
ミラーリングが可能になるとどうなるか?
たとえばゲーム。大画面TVに映すことが出来るようになるし、自分のプレイを人に見て貰うことも容易になる。電子書籍の場合も、大画面で楽しめるようになるので、拡大が不要になったり、より縮小した表示でも十分読めるようになるかもしれない。
iPadをミニノート的に使う事も増えるだろう。小さい画面をのぞき込まなくても良くなるからだ。プレゼン用途は当然そこに含まれるし、アプリの動きをプロジェクターを使って大写しすることもできる。ノートPCなら当然出来ていたこと、今まで待ち望まれていたことが、iPad2でようやく実現する。iPadがタブレットの如き入力デバイスとなって、更に大きな世界に繋がるイメージと言えばいいだろうか。
そこまで理想的なことを言わなくても、出張に行くときに、iPadとHDMIアダプタを持って行けば、宿の液晶テレビでゲームしたり、ネットしたり、動画を見たり、漫画を読んだり出来る訳だ。充電しながら実現可能なのがまた凄い・・・・貧相なイメージで申し訳ないが。
こうしてみると、iPad2は「当然出来ると思われていたけれど出来なかったことが実現したモデル」だと分かる。私的には「買い」ということなのだが、iPadの性能差や割り切りを理解していないと、差が分かりにくいのかもしれない。
また、この事を一歩進めてみると、iPad3で差別化する要素がもうそんな無いことが分かる。私は容量が次の差別化要素だと思うのはそこが理由なのだけれど、それ以外にiPadで実現すべき項目が他にちょっと思いつかない。ただ、1年後にはiPad2の不満リストはいっぱいになっているのかもしれないけれど。
ともあれ上記の理由により、iPad2は買いだ、という評価になる。
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