東芝のデジタルテレビの新製品REGZA Z2シリーズが発表されたけれど、遂にアナログTVのチューナーが削られた。東芝のREGZAは、ナンバーワンといってもいいブランドなので、インパクトは大きい。尚、SONYのBRAVIA、シャープのアクオスは、3月発売モデルでも地上アナログを残している。おそらく次のモデルで他社も削ってくる筈だ。(時期的に残すはずもないのだが)
アナログチューナーがあると内部的なコスト増にも繋がるだろうし、デジタル移行済みなのにアナログで見ているような例も発生する。リモコンの複雑さも増す訳で、私としてはアナログチューナー非搭載が、ほんとうの意味でのデジタルTV普及モデルの購入タイミングだと思っている。
2011年7月がデジタルテレビ完全移行だから踏み切った、東芝の思い切りは素晴らしい。東芝はご存知の通りHDDレコーダーの雄だが、非アナログチューナー搭載のDVDレコーダーでの私的複製保証金裁判でも知られるように、デジタルチューナーに関するセンスは極めて高い。
HD-DVDの失敗や、CELL工場の売却など残念な報道もあるが、AV以外にもDynabook事業など、それを下支えする実力ある企業だと思う。
アナログチューナー初の非搭載は、実際にはさっぱり目立たない、ニュースにも値しないような事柄だけれど、製品の歴史の上では重要なターニングポイントではないかと感じる。
0 件のコメント:
コメントを投稿