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2011年8月1日月曜日

デウスエクス3作目を前に、是非2作目を

 デウスエクス:インビジブルウォーは、初代XBOXとPCで発売されたサイバーパンクアクションで、シリーズ2作目となる。1作目のデウスエクスも傑作の名高いFPSだったが、本作でシリーズ初の日本での家庭用ゲーム発売を果たした。(初代は海外ではPS2版が発売されているようだ。)GOTY版が発売されているという事で初代の高評価ぶりが理解できるのではないかと思う。

 海外PC大作ソフトの続編が完全日本語版XBOX用ソフトとして発売されたときには狂喜したし、出来も素晴らしかった。私の中では、当時のXBOX最強ソフトだったし、HALOよりプレイ時間も長かったかもしれない。ただ、それは好みに合致した為や、ストーリー性も含めた話だと思うので、今となってみればHALO1,2の凄さが別格なのも分かる。(家庭用からPC用に殴り込みをかけて成功したタイトルもそうはない。)

 海外ではビッグタイトルでも、国内ではマイナーソフトであった印象は免れない。しかも正規の日本語版はXBOX版だけなので、興味がある方はまずXBOX版でのプレイをお勧めしたい。なお、STEAM配信されているので、英語版であればPC版の入手がかなり容易だし、安価となる。セール時に購入すれば更に安く購入可能だ。(私はセールでDEUS EXコレクションを$3で購入した



 3作目は開発スタジオを買収した関係で、スクエア・エニックスより発売され、前評判も上々のようだ。日本ではマイナータイトルだが、世界的にはビッグタイトルで。今日は3作目への期待を込めて、2作目の何が面白かったかを説明したい。

 初代もそうだが、インビジブルウォーは極めて自由度の高いサイバーパンクRPGだった。全体的なシステムのテイストはマスエフェクトシリーズに酷似していると感じる。そして本作の売りは自由度の高さで、(当時としては)FALLOUT3的な楽しさを感じさせた作品と言っていいかもしれない。

 FPS的な視点に、題材がサイバーパンクであること。巨大企業が支配し、秘密結社や騎士団が暗躍する世界観、分岐するストーリーはそれだけで十分魅力的だった。そのような骨格部分に加えて、よく言われる主人公の身体改造スロットが特徴となる。要はサイボーグとしてどのパーツをどのように強化するか、ということなのだが、FALLOUT3のPEAKS的という方がわかりやすいかもしれない。

 FALLOUT3をイメージしてもらえばわかりやすいと思うが、例えば格闘戦に特化して育てるという事が可能だ。勿論、有利な点もあれば苦労する点もあるし、ミッションによっては格闘戦だけで切り抜けにくいものも存在するので、そこをどうクリアするかも楽しみになってくる。ハッキングに特化する、隠密系に特化することも可能で、FALLOUT3以上に戦闘でスタイルの特性を活かしやすかった。ぎりぎりのバランスを見極めつつ、器用貧乏に生きるのも可能で、どう育てるかが鍵という点では、FALLOUT3にかなり近かっただろうし、スタイルを変える事で2周目、3周目も楽しめた。善悪というわけではないが、プレイヤーの立ち位置によって組む相手が変わるし、エンディングも変わってくる。この辺りのバランスが絶妙で飽きさせない。

 加えてメタルギアを意識したかのようなMAP構成と、狭い世界での行動の自由、そして必ず第二、第三のルートが用意されている仕掛けがプレイヤーに自由度を感じさせた。警備厳重な表玄関があれば、ハッキングによって開放される裏口もある。とてつもない強敵も、近くにある砲台をハックすれば倒せたりする。機械から見えない存在になることで戦闘を有利にすすめることも可能だ。

 今となってみればFALLOUT3ほどの自由さはない。ストーリー的にも1本道に近く、組む相手が変わる程度だ。だが、それでも面白かったし、やり方を選べるのは自由だった。それに一本道でも名作ソフトは数多く、BIOSHOCKも名作と言える。


 とりとめのない話になってしまったけれど、GOTYに輝くようなソフトはやはり面白い作品が多い。デウスエクスはレビューの評判もよく、順調に行けば今度のGOTY候補の有力な一角だ。意識をして損をしないソフトだし、値下がった過去作を夏休みにプレイするのも、また楽しいのではないかと思う。


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