http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21841520110622
iPad3での最大の進化は液晶面になりそうだ。2560☓1920(4:3)クラスという噂が根強い。
それを10インチ前後の液晶サイズで使用し、高精細さを売りにするらしい。
iPhone4が960☓640(3:2)で326dpiを実現している。
iPhone3Gが480☓320(3:2)で163dpiなので、単純に倍になった。
つまり、iPhoneでは 液晶のアスペクト比は変えずに解像度を倍にした。
こういった過去のアップルの戦略が、噂のベースにはある。
現行iPad1&2は、1024☓768(4:3)の解像度である。再生処理能力として720P(1280☓720)の解像度の動画を再生可能だが、搭載液晶は枯れた4:3の液晶で、Dot by Dotでの再生できなかった。16:9でないことを含め、解像度も物足りないわけで、iPadのスペックの中で手薄な印象はある。
特に電子書籍をターゲットにした場合、色味もそうだが、高精細さというのは大きな要件になるので、iPadが目指すべき性能であることに異論はない。
その一方で今のiPadという製品にとって必要な性能かといえば疑問は残る。iOS搭載機としては主力は今もiPhoneな訳で、iPadにそこまで高精細な液晶を載せて採算がとれるか、という事だ。また、2倍の法則で言えば、2048☓1536となるわけで、過去の指標から言えばありそうな数字だ。液晶としては特殊解像度に思える。製品台数が見込めるiPhoneに対し、汎用的な液晶を採用したiPad系列ではチョット考えにくい。
液晶としての平凡さから言えば、1.25倍すると1280☓960になる。720PをDot by Dotで再生可能になる上、液晶としては小慣れた解像度だ。高品質な液晶を採用するにしても、単価もそこまでは上がらないだろう。
iPad2の頃から液晶の変更は話題に上っていたが見送られた。iPad2ではデュアルコア化、カメラ搭載、軽量化の恩恵が大きく、差別化要因としては十分だった事が理由だろう。ただ、今回A5プロセッサの高速化やカメラの高性能化だけではモデルの差別化が行いづらいのも確かだ。iPad3では、液晶の変更はある可能性が高い。
個人的には、iPad3は、iPad1からの買い替えをメインに、1280☓960の解像度を搭載してくるのかなと思う。iPad2から買い換えるほどではないが、iPad2購入を見送った人は満足する辺り。そのつぎの段階、ipad4か5で2560☓1920に到達するのではないかと思う。この場合、1280☓960の倍だし、今から準備してそのころ生産されていると考えると辻褄があう。
今、話題にのぼる2560☓1920の話というのは、少し先の話、直近のiPad3でなく、準備が開始されたiPad4かそれ以降の事ではないかと私は考えているがどうだろうか。
iOSデバイスの特徴に定期的なリリースと買い替えがあるので、AppleがiPad4以降の準備を開始しているのは至極当然の事だ。なので、1年間隔でなく、少し短い間隔でiPad3を1280☓960の解像度で出す、と予想している。言わば、階段を登る途中の踊り場のような存在だ。
その後、同じ間隔で2560☓1920のiPad4を出すのではないだろうか。その方が、単純にiPad3を2560☓1920にするよりも投入時期を遅らせられる筈だ。プロセッサの処理能力も高速化しないと高精細化した液晶に十分に対応できない可能性がある。おそらくデュアルコアから4コア化を実現しないと、十分な性能を発揮できないだろう。PSvitaへの対抗から言ってもクアッドコア化は当然Appleの視野に収められているはずで、現行のA5プロセッサの次の代が出てくるまで、高精細化も見送りではないか。その点から見ても、高精細化は1-2年後を見据えた話ではないかと感じられる。
無論根拠のない勝手な推測なのだけれど、AndroidやWindows8を含めたタブレット端末で首位を維持する為に、それくらいのビジネスプランを持っているのがAppleではないかと考えている。Appleはソフトウェアは比較的強い為、ハードウェアの魅力が見劣りしないように工夫する可能性が高い。
結論としては、2560☓1920の解像度を搭載したら買い、という事になるが、多分登場までは、まだもう少しかかるのではないか、ということになる。私の予想では、クアッドコアとセットだと思うので、それまでは僅かな進化に留まらないと、ハード性能のバランスが悪くなるだけだと考えている。
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